作者willy (陰天.晴天)
看板NIHONGO
標題[翻譯] 小說-黒い禊ぎ(1-1-2)
時間Tue Mar 24 11:59:34 2009
太陽西下,周圍愈來愈暗的時候,漸漸起了白色的濃霧
「喔喔喔,有鬼片的fu喔~」長濱隨口開著玩笑。
吉田瞥了青木一眼,輕聲道:「別著急唷。」
「嗯.......」青木應著,但不自覺地踩下油門。前方突然有個紅色的東西冒出來。好
像是人的樣子,正大力地揮手。
(這種地方怎麼會有人?) 青木的腦袋掠過這個想法。
紅色的人影看到車子停下來,就往青木這邊跑了過來。青木搖下車窗,山中冷冽的空
氣鑽了進來。「太好了~~ 不好意思,可以載我到市區嗎?」紅色的人影說著,好像大大
地鬆了一口氣似的。
是個年輕的女孩。
年紀看起來和青木他們差不多,穿著皮褲白襯衫,上面披著一件鮮紅色的牛仔外套。
瓜子臉皮膚白晰得發青;小巧可愛的豐唇與其說是紅潤,不如說是像血一樣赤紅;及腰的
長髮可能因為剛剛奔跑的關係,而有些凌亂。長髮散發的芳香,像在挑逗著男人;再配上
一雙大眼睛,正是位標準美女。
「妳住在這附近嗎?」在一群看傻的男人中,長濱率先醒了過來而問道。
「不是。我是來掃墓的,結果錯過了最後一班公車,正在煩惱該怎麼辦才好。」女孩
毫不遲疑地回答。
(掃墓!?) 青木總覺得怪怪的。年輕的女孩,一個人跑到這種深山來掃墓?
「喂!吉田!快點出去,不然她要怎麼坐?」長濱對吉田大叫。的確,兩門車如果副
駕駛座的人不出來,要坐後座的人沒辦法進去。
吉田慌忙地打開車門下車。在薄暮下,比想像中還要酷寒的山間空氣,就這樣灌進車
裡。長濱從打開的車門往外望,對女孩露出爽朗的笑容。這招是長濱的得意技,不知有多
少女孩慘遭毒手。
(伸出毒手了......) 吉田在心中碎碎念。
「很冷吧?總之請先上來坐」聽到長濱這樣說,女孩對長濱微微一笑,點頭略施個禮
就坐到長濱身邊。吉田回到副駕駛座關上車門。
「請問妳知道怎麼走嗎?其實我們迷路了。」吉田有點臉紅地問著,一邊側著身體探
頭看女孩。她的確是個令人心蕩神馳的美女,身材也很好。青木也是這樣想,他正從照後
鏡偷瞄著女孩的胸部。之前有點鬱悶的氣氛被她一掃而空,變得熱鬧起來。
女孩點點頭,回答吉田:「我知道路。如果能把我載到櫻井的話,那就太感激了。」
青木他們三個人聽到她的話,不禁面面相覷。從他們正在看的地圖,還要再翻好幾頁才
會看到櫻井這個地名。感覺就像鬼打牆一樣。
「啊哈哈哈.........」不知道是誰乾笑了起來。
「我們竟然迷路迷成這樣。」
「那這邊到底是哪裡啊?」
「是都祈的深山中哦。」女孩微笑。
青木突然感到一股惡寒。再怎麼算,行車距離也對不上呀。
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陽が落ちて暗くなった所へミルク色の濃霧が出てきた。
「おやおや、怪奇映画のムードだね」
長浜が軽口を叩く。吉田がちらりと青木を見て
「あせるなよ」と囁いた。
「ああ……」
と答えて青木は思わずブレーキを踏んだ。前方に何か赤いモノが飛び出て来たのだ。
それは人のようだった。さかんに手を振っている。
(こんな所になぜ人がいるんだろう?)
青木の脳裏をそんな思いがかすめた。
その赤い人影は、こちらが停車したのを見て駆け寄って来た。青木は窓を開けた。ひ
んやりした山の空気が車内に入って来た。
「良かった。すいません。街まで乗せて下さい」
赤い人影は大きく安堵を含んだ声で言った。
若い女だった。
歳の頃は青木達と変わらないだろう。皮のズボンに白いワイシャツ。その上に真紅の
ジージャンを羽織っている。瓜実顔は青く光って見える程に白く、品の良い小さな唇は
紅をさしている訳でもないのに、血のように赤かった。髪は腰まであり走って来たため
か、やや乱れている。その髪が放つ芳香が男達の鼻をくすぐる。大きな瞳が印象的な美
人と言えた。
「地元の方ですかぁ?」
惚けている男の中で真っ先に口を開いたのは長浜だった。
「いえ、お墓参りに来てたんですけど、最終バスに乗り遅れて困っていたんですよ」
女の答えに淀みはない。
(墓参り?)
何か違うぞと青木は思った。若い女が一人で、こんな山奥に墓参りに来るものだろう
か?
「おら、吉田! お前いったん出ろ。この人が乗れないだろう」
長浜が吉田に怒鳴る。確かにツードアの車では助手席の人間が降りねば、後に人は乗
れない。
あたふたと吉田はドアを開け外へ出た。隙間から入る陽の暮れた山の冷気は思ったよ
り厳しかった。開いたドアから長浜が爽やかな笑顔で女に語りかける。これまで何人も
の女性を毒牙にかけてきた長浜の得意技だ。
(毒牙一発……)
吉田は心の中で一人ごちる。
「寒いでしょ? 取り敢えず乗って下さい」
そう声をかける長浜に、女は微かに笑うと、一礼して長浜の横に座った。吉田も助手
席に戻りドアを閉める。
「道、分かります? 俺達迷ってしまって……」
赤面して吉田が言う。背もたれに体を預け、身をよじるようにして女を覗き込んでい
る。
実際のところ、見とれる程の美女だった。スタイルも良い。
かくいう青木はバックミラー越しに女の胸に見とれていた。やや陰気になっていた車
中の空気が華やいだものになった。
女は吉田の言葉に頷いた。
「道は分かります。取り敢えず桜井まで乗せて頂けると助かるのですが……」
青木達三人は女の言葉に思わず顔を見合わした。開いていたロードマップからは数頁
先の地名だ。狐に化かされた心地がした。
「……ははっ」
乾いた笑い声を上げたのは誰だったか?
「そりゃ迷うわけだわ」
「ここはどこなんですか?」
「都祁の山奥になりますね」
女は微笑んだ。
青木は怖気を覚えた。どう考えても走行距離が合わなかった。
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