隙孔(げっこう)は 皆無(かいむ) [皆無]
鉄艦(てっかん)の 居(きょ) 万劫(ばんごう)の 櫑子(らいし) [櫑子]
絶境(ぜっきょう)の 僧(そう) [僧] 通謀(つうぼう)の 輩(はい)
密契(みっけい) 結(かた)ぬ [結ぬ] 詭(きぼう)
鬼(おに)の 面目(めんもく) 貶(おと)す 如(こと) [罰点(ばってん)]
よもや 手引(てび)きて 快(かい)なる
下種腹(げすばら)が 内(うち)なる とは
合邦(がっぽう)は 耐(た)う [耐う]
別懇(べっこん)の 徒(と) 忘恩(ぼうおん)の 害(がい) [害]
絶叫(ぜっきょう)の 他意(たい) [他意]
剛悍(ごうかん)の 錠(じょう) 斬刑(ざんけい) 待(ま)たぬ [待たぬ] 頼光(らいこう)
斯(か)かる 狼藉(ろうぜき) 有(あ)り得(え)ぬと [罰点ばってん]
入(い)りを 許(ゆる)した 茨(いばら)の
同胞(はらから)を つと 訝(いぶか)る
腐(くさ)り合(あ)う 輩(やから)の 道理(どうり)に 興(きょう) 無(な)かれど
生(う)まれ合(あ)わせる 来世(つぎ)の 日(ひ)には
逃(に)がさぬ 洩(も)らさぬ
嘘(うそ)の 泄痢(せつり) 糞(くそ)の 如(ごと)く
垂(た)れ 流(なが)すは 謗(そし)り喰(く)いの 尾籠(びろう)ぞ
腐(くさ)り合(あ)う 輩(やから)の 道理(どうり)に 興(きょう) 無(な)かれど
生(う)まれ合(あ)わせる 来世(つぎ)の 日(ひ)には
逃(に)がしてなるかと
寝返(ねがえ)る [断罪(だんざい)]
不義理ふぎりなど [斬罪(ざんざい)]
下(くだ)らぬ [大罪(たいざい)]
彼(かれ)は 総(そう)じて 愚陋(ぐろう)の 図(ず)