一時(いちどき)に 抛(ほ)られた
業物(わざもの)が 閃(ひら)めき
変化(へんげが) 勇(いさ)み 舞(ま)う
あしらいを 悟(さと)りて
項垂(うなだれ)る 殿御(とのご)よ
其方(そのた)は 恋人(こいびと)
心(こころ) 寄(よ)せたのは
本(ほん)の 七日(なのか)振(ぶ)り
彼(あ)の 鬼(おに)の 継(つぎ)に
遮莫(さもらばれ) 否(いな)や 命(いのち) 果(は)てる迄(まで)
いざ然(さ)ば 番(つが)わんと
鬼神(きしん)女(め)に 惚(ほら)れた
将星(しょうせい)の 秘策(ひさく)は
弥縫(びほう)な 騙(だま)し討(う)ち
企(たくら)みを 承知(しょうち)で
狩(か)り場(ば)へと 赴(おもむ)き
唱(とな)うは 忠節(ちゅうせつ)
心行(こころゆき)合(あ)えば
千(せん)の 魔(ま)を 葬(はぶ)り
嫁荷(よめに)の 代(か)わりに
逸(はや)り 過(す)ぎたのは
私(ひそか)なる 理合(りあ)い
いざうれ 参(まい)らんと
彼(あ)の日(ひ) 見(み)た
虚空(そら)に 祈(いの)る 顔容(かんばせ)
四半世紀(しはんせいき)の
正味(しょうみ)を 己(おの)れで 運(はこ)ぶ
心行(こころゆき)合(あ)えば 千(せん)の 魔(ま)を 葬(はぶ)り
天魔(てんま)の 娘子(じょうし)が
神(かみ)となる 責(せ)めてもの 返(かえ)し
解(と)き放(さ)け 姫(ひめ) 鈴鹿(すずか)