丸(まる)い 此(こ)の 玉(たま)を 隠(かく)れて 囓(かじ)る 鼠(ねずみ)
零(こぼ)る 選(え)り骸(がら)を 杜撰(ずさん)に 捏(こ)ねて
泥(どろ)を 塗(まぶ)し 其(そ)の 貌(かお)を 変(か)えてゆく
三千界(さんぜんかい)やら 三界(さんがい)から
よんないもん ないよんなったら
主(ぬし)と 朝寝(あさね)の し[おい] た [おい] や[おい] の[おい]
七転八倒(しってんばっとう) 言(い)いよっても
毎晩(まいばん) 安臥(あんが)に [はい はい]
眠(ねむ)れるようには ならんもんかいな
清(きよ)い 此(こ)の 郷土(さと)を
小分(こわ)けで 捌(さば)く [戯(たわ)け]
穢(けが)し 其(そ)の 口(くち)で 出鱈目(でたらめ) 吐(は)いて
他(た)から 放(はな)ち 竈(かまど)ごと 奪(ば)いやがる
何(なん) 天界(てんかい)やら 各界(かくかい)から
しょんないもん ないよんなったら
ちいと 散歩(さんぽ)に 出(で)[おい] た[おい] や[おい] の[おい]
全然(ぜんぜん) 抜刀(ばっとう) せんなんでも
平穏(へいおん) 安堵(あんど)に [はい はい]
やれる程度(ていど)には ならんもんかいな
守(まも)るべきを 挫(くじ)き
祓(はら)うべきを 慈(いつく)しむ
其(そ)れは 疾(と)うに
後(あと)の祭(まつ)りよ そやけど
三千界(さんぜんかい)やら 三界(さんがい)から
よんないもん ないよんなったら
主(ぬし)と 朝寝(あさね)の し[おい] た[おい] や[おい] の[おい]
七転八倒(しってんばっとう) 言(い)いよっても
毎晩(まいばん) 安臥(あんが)に [はい はい]
居(お)れるようにも ならんもんなが
何千界(なんせんかい)でも 何遍(なんべん)でも
しょんないもん ないよんなったら
君(きみ)と 欠伸(あくび)を
一[おい] 杯[おい] (一杯いっぱい) しょう[おい] や[おい]
全然(ぜんぜん) 抜刀(ばっとう) せんなんでも
平穏(へいおん) 安堵(あんど)に [はい はい]
やれる程度(ていど)には ならんもんかいな