蓮華台(れんげだい)に座り
うつらうつらと念(おも)う
我(われ)の朽ちた後(のち)は
灰と塵の吹き飛ぶのみか
迺(だい) 迺 迺 前世(ぜんせ)の記憶
迺 迺 迺 今際(いまわ)の追憶(ついおく)
迺 迺 迺 末期(まつご)の家屋(かおく)
迺 迺 迺 輪迴(りんね)の日記
夕べ飧ろうた魚(うお)は
明日の我が身かと
世捨(よす)て人になれど
死の影から逃れはできぬ
迺 迺 迺 前世の記憶
迺 迺 迺 今際の追憶
迺 迺 迺 末期の家屋
迺 迺 迺 輪迴の日記
蟲(むし)は魚(うお)に 魚は鳥に
鳥は獸に 獸は人に
人は鬼に 鬼に飧われ
佛になるか 蟲に生まれるのか
迺 迺 迺 前世の記憶
迺 迺 迺 今際の追憶
迺 迺 迺 末期の家屋
迺 迺 迺 輪迴の日記
迺 迺 迺 此(こ)の世に生まれ
迺 迺 迺 彼(あ)の世に還(かえ)る
迺 迺 迺 迴(まわ)りて巡りて
迺 迺 迺 浸食輪迴(しんしょくりんね)