深い深い紫黒(しこく)の淵の底
迷い纏(まど)う無限の十九路(じゅうきゅうろ)
未だ叶わぬ 威霊(いれい)の一手
立ち竦(すく)む我を射る無数の目
冥(くら)い冥い意識の掃溜め
藻掻(もが)き足掻(あが)く己の生骸(いきむくろ)
未だ見果てぬ 神への路(みち)
鈍色(にびいろ)の絶望に嚥下(えんげ)さる
白と黒の魔宮(まきゅう)
是(ぜ)と非に無い真理
昼と夜を反(かえ)し
罪も功(いさおし)へと
遠い遠い錦の小宇宙
墜(お)ちて堕(お)ちる戯言(けごん)に續く洞(うろ)
未だ弊(つい)えぬ 深奥幽玄(しんおうゆうげん)への憧憬(しょうけい)
天元(てんげん)に佇む我を視る居る診る射る看る無数の目