作者makoto888 (Makoto)
看板Touhou
標題[劇情] 東方星蓮船 早苗B路線
時間Wed Aug 19 17:06:03 2009
船影現蹤春渡頭
Stage 1 殘雪之道
早「那艘船似乎一直在晃來晃去……看起來不像是在巡邏吧。
反倒像是從剛才就一直在追我。」
?「它才沒有追妳呢。」
娜「只是在尋找寶物的反應而已。」
早「呀,老鼠老鼠!」
小小探索大將 娜姿琳
娜「看來反應讓人大失所望呢……原來寶物的反應是妳。
是因為人類出現在這附近的關係吧」
早「什麼意思?該不會是在找我吧?」
娜「誰要找妳啊。我的小老鼠們對人類有反應可就慘了,牠們的食慾這麼旺盛。」
早「老鼠吃人?哈哈~這怎麼可能呢?」
娜「當然有可能。話說妳真是奇怪耶,竟然不知道老鼠的恐怖。」
早「嗯,原來幻想鄉的老鼠會吃人啊。那人類也該吃老鼠囉。
算了,感覺好怪……」
雲中遁身獨眼妖
Stage 2 春之雲
?「等一下嘛~」
早「有什麼事情嗎?」
?「咱好恨呀~」
早「……人類都被妖怪看扁了嗎?」
?「咱好恨呀……?」(原文うら=裡面,めしや=小吃店)
早「好好好,外面賣蕎麥麵。」
被遺忘的愉快之傘 多多良小傘
小「妳看到咱不害怕嗎……?」
早「現在連房間裡都可以飛直昇機了,會飛的傘有什麼可怕的。」
小「原來咱已經落伍了嗎……」
早「妳的模樣是妳自己變出來的吧?就算不是,妖怪傘也早就落伍了。
而且妳的傘好奇怪哦,顏色看起來像茄子。」
小「囧……咱家已經盡力讓自己看起來像妖怪了……
咱只是因為有點其貌不揚就被丟棄,想找丟掉咱的人報復才努力變成妖怪的……」
早「哈囉?我該不會說錯了什麼話吧?」
小「別管咱了。妖怪就是這樣寂寞的消失的……」
早「呃……我不是這個意思……
只是如果我的朋友要借我這種傘,我倒寧願拒絕然後淋雨回家……」
小「不了解咱們妖怪心情的人類,去淋酸雨溶掉算了啦!」
小「唉,咱好恨……」
早「老鼠還不夠,連傘都瞧不起我。我真是完蛋了,一點人類的尊嚴都沒有……」
小「可惡!乾脆一不做二不休,到神社去大鬧一番吧!」
早「生命無價,不可以尋死哦。小心妳真的會被御柱和鐵輪輾過去呢。」
高速廢墟與巨人
Stage 3 高速浮遊艇
?「妖精、人類,怎麼通通都聚集過來了……難道是衝著寶物庫而來?」
早「什麼?寶物庫?」
?「多說無益!對付小賊我不會手下留情的!」
?「想不到竟然有人類不會被我這個拳頭嚇跑……」
早「沒錯,人類也有雖千萬人吾往矣的精神呢。」
早「哎,怎麼跑掉了。」
?「妳的目的是什麼? 是寶物?還是姊姊的力量?」
早「我是來調查的,學術性質。」
?「學術性質?原來是假借學術之名破壞遺跡的小賊。」
早「是這樣嗎……?」
守護主從之巨輪 雲居一輪&雲山
一「我在這裡保護著寶物,不讓破壞遺跡的小賊來偷。」
早「那真是辛苦妳了。」
一「我剛才就是在指妳耶!」
早「我只是以學術的觀點來調查的……」
一「都一樣,小賊就是小賊。
咦……?什麼,是這巫女……?
雲山說妳在收集飛寶的碎片。」
早「秘寶的碎片?」
一「抱歉,是我有眼不識泰山。
妳正在幫我們收集被妖精搶走的碎片吧,剛才不知道而冒犯了妳……」
早「咦?咦?現在是怎麼回事?」
一「只要妳等一下將飛寶給我,願望就能達成了!」
一「了不起,想不到世界上還有力量這麼強的人類。」
早「秘寶?該不會是這些寫著『P』或『點』的符吧?」
一「請妳帶著這些收集的飛寶進去吧,這樣姊姊就能復活了。」
早「我可以進去嗎?那我就不客氣囉。」
聖輦與不祥船長
Stage 4 聖輦船内部
早「這是什麼地方……?我還以為飛空船的內部應該更有機械要塞的感覺,
怎麼這裡活像破舊的廢屋……看來我得趕快開始進行詳細調查了。」
?「有人嗎?」
早「哇,嚇我一大跳!」
?「咦,是人類?而且還幫我帶了飛寶來?」
早「秘寶?剛才的妖怪也這麼說,這到底是什麼東西?」
?「這是讓被封印的聖復活的寶物。我們之前派老鼠去找……她到哪裡摸魚去了?」
早「老鼠……剛才好像推倒過……噢,那個想吃人的妖怪嗎?
一想到她瞧不起人類,我就一肚子火。」
水難事故的念縛靈 村紗 水蜜
村「忘了自我介紹,我是村紗,這艘聖輦船的船長。很高興妳帶了飛寶前來,
不過我不能讓對現世還存有留戀的人類上船。」
早「咦?我只是來調查情況的……」
村「請妳將飛寶留下來,然後盡快下船。」
早「嗯哼,妳也跟著瞧不起我們人類嗎?這怎麼行!
還不是因為靈夢她們整天不務正業,人類才會被當成笨蛋!」
村「妳的意思是……妳不打算下船嗎?」
早「為了恢復人類的尊嚴,我要調教妳一番!」
村「真巧,我正好也想動粗,奪回妳身上的飛寶呢。」
村「真厲害……妳究竟是誰?」
早「我是東風谷早苗,既是人也是神的現人神!妖怪我根本不放在眼裡!」
村「原來是神……怪不得那麼強。
不好意思……剛才叫妳下船是騙妳的。」
早「囧?」
村「其實是為了不讓妳帶飛寶逃走,才刻意挑釁妳爭取時間的。」
早「噢,是嗎?」
村「馬上就到目的地了,妳要小心帶著那些飛寶哦。
另外這艘船不會再回航,從此以後妳也是魔界居民之一了。」
魔界的紅黑封印
Stage 5 魔界(法界上空)
娜「哦,妳也來到魔界啦?」
早「哦,是老鼠妳啊。剛才船長在找妳哦,說妳到哪裡摸魚去了,」
娜「是嗎?其實是有人叫我瞞著船長去找別的東西。
要找的是妳偶然得到的飛寶,另一個則是這座毘沙門天寶塔。
沒想到它藏在古道具店裡,費了我一番功夫,好不容易才找到呢。」
早「是嗎……啊,我想起來了。妳之前說過要吃人對吧,我要在這裡代替神懲罰妳!」
娜「妳真有趣。就讓我試試看,這座主人的寶塔能發出多強大的佛光吧!」
早「想不到會有這樣的世界……雖然不知道剛才船開往哪裡,
不過我感覺四周很不安定。難道這裡是魔物棲息的世界?」
?「妳說對了,這裡是魔界。」
早「咦?魔界?」
?「魔界的妖氣太強,大部分的生物都不適合在這裡生存。
不過部份妖怪會在這裡修行,人類在這裡也可以學到魔法。」
早「妳究竟是誰?」
毘沙門天的弟子 寅丸 星
星「我是毘沙門天神的代理,集聖的信仰於一身的人。
只要將娜姿琳帶來的寶塔,結合妳身上的飛倉碎片,
就能解除這裡的封印,報答聖的恩情了。」
早「聖是指誰?」
星「聖就是聖人。她是我所知道最慈悲為懷、最優秀的人類。
聖因為追求魔界的力量,而遭到愚蠢的人類封印。
來,和我一起解除這愚蠢的封印吧。」
早「唔……看來封印即將被我一點一點的解除嗎?
那個叫聖的是什麼樣的人,我倒是有點好奇。
不過在那之前……我可不確定妳是不是能信任的妖怪。
封印就由我來解除,那個寶塔什麼的就給我交出來吧!」
星「如果妳要解除封印的話,給妳倒是無妨。
但如果妳帶有邪念私心的話,妳就只有屈膝於這道在魔界中
益發璀璨光明的佛法之光──這座毘沙門天寶塔之前!」
星「我輸了……看來妳是對的」
早「好,寶塔借我吧!」
星「這只是暫時借妳而已,妳可別帶著它開溜喔?」
早「這個加這個然後這樣……對了,封印到底要怎麼解除?」
星「這個啊~這個要這樣扭過來。」
早「哇,封印逐漸消失了……」
星「相隔數百年,法界終於再度吹起風了!」
滅卻八苦的上人
Stage 6 法界
早「結果封印就這麼解除了。反正是為了學術調查,應該沒關係。
如果我詳細調查被封印在這裡的人,回去之後諏訪子大神聽了也會很高興吧。」
?「法之世界充滿了璀璨的光芒……解放這個世界的人是妳嗎?」
早「哦,妳就是被封印在這裡的人嗎?」
?「是的。」
早「妳究竟是什麼人?」
被封印的大魔法師 聖 白蓮
白「我的名字是白蓮,很久以前我是個僧侶。看妳的裝束,應該是巫女吧?」
早「沒錯,其實我既是巫女也是神明。」
白「神明……?神明怎麼會來到魔界這麼深的地方?」
早「我去調查在空中飛的船,結果就這麼莫名其妙跑到這裡來了。」
白「跑到這裡嗎……妳是怎麼解除這裡的封印的?這可不是普通封印,
而是以我弟弟命蓮留下來的唯一寶物加以施印的。
後來連施印的寶物也被埋藏在地底,連我也不知如何是好。
不知道妳是怎麼解除封印的?」
早「這個……只是無心插柳而已。」
白「妳不是普通人呢。」
早「當然,我可是神明呢。話說那些妖怪想要讓妳復活,究竟是為什麼?」
白「妖怪……難道是老虎、船幽靈和入道(=妖怪)?」
早「好像是。」
白「她們還對我這麼念念不忘嗎……我已經長達千年沒有幫助她們了……」
早「幫助妖怪?難道妳和妖怪是同黨?」
白「同黨……這麼說也對,不過我也站在人類這一邊。
我追求的是人類與妖怪平等相處的世界。或許身為神明的妳無法理解,
不過我一直致力於恢復受虐妖怪的平等權力。」
早「平等?受虐?妳是不是搞錯了,人類才是受虐的一方吧!
我要求恢復人類的平等權力!」
白「是嗎,真可惜和現人神的理念不合。不過在我眼中,神佛和妖怪是一視同仁的。」
早「降妖除魔才是健全的神明應有的作為!」
白「人類真是一點長進都沒有,和我以前在寺院裡修行時一樣。
一群只會獨善其身的土豪劣紳!來戰吧,南無阿彌陀佛──!!」
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春の湊に船の影
Stage 1 残雪の道
早「あの船はあちこち行ったり来たりしているみたいだけど……
ただ遊弋(ゆうよく)しているだけとも言い難いですわね。
さっきは私を追っていたみたいだった。」
?「君を追いかけてなんていないよ。」
ナ「宝の反応を捜していたんだ 」
早「きゃっ、ネズミネズミ。」
ダウザーの小さな大将 ナズーリン
ナ「……って、どうやらがっかりな結果になったみたい。
宝の反応は、君のようだ。こんな所に人間がいるもんだから。」
早「どういう事?もしかして、私を捜していたの?」
ナ「そんな事あるもんか。私の子ネズミ達が人間に反応して困るんだ。
食欲旺盛だからね。」
早「ネズミが人間を食べる? あははは~そんな馬鹿な話が。」
ナ「あるんだな。それが君は、変わった人間だ。
ねネズミの恐怖を知らないなんて。」
早「ふむふむ、幻想郷のネズミは人間を食べる、と。
人間もネズミを食べるようになれば良いって事よね。
……無いなぁ。それは微妙だよねぇ。」
雲に潜む一つ眼の化生
Stage 2 春の雲
?「ちょっと待ってよ~」
早「はい、何でしょう 」
?「うらめしやー」
早「……人間は妖怪になめられていると言う事かしら。」
?「うらめしや?」
早「はいはい、表は蕎麦屋。」
愉快な忘れ傘 多々良小傘
小「……私を見て驚かないの?」
早「今は、部屋の中で小さなヘリコプターを飛ばせる時代。
今更傘が飛んでいようが、そんなもんで今の人間が驚くもんですか。」
小「なんと、わちきが時代遅れともうすか。」
早「そのキャラ作ってるでしょ?まぁ作ってなくても化け傘は時代遅れですけど、
大体、その傘なんなのよ。茄子みたいな色してさぁ。」
小「しくしく……頑張って妖怪らしくしようとしてるのにねぇ。
ちょっとデザインが悪かったからって捨てられて……
頑張って捨てた人間に見返してやろうと妖怪にまでなって……」
早「あ、あの、もし?何か気に障るような事を言いましたか?」
小「いいのよ。こうして妖怪は寂しく消えていくの。」
早「あ、ああ、そんな意味で言ったんじゃなくて……
ただ、私が友達からそんな傘を渡されたら、断って雨に濡れて帰るかな~なんて。」
小「道具(ようかい)の気持ちが判らない人間なんて、酸性雨にうたれて溶けてしまえ!」
小「ああ、うらめしい……」
早「ネズミだけでなく、傘にまでなめられているなんて、末期的ねぇ。
人間の尊厳はどこに……」
小「ちくしょう!こうなったら神社に降りて暴れてやる!」
早「あら、自傷行為はいけないわ。本格的に退治されてしまうわよ。」
高速の廃墟と巨人
Stage 3 高速浮遊艇
?「妖精やら人間やら有象無象が寄ってたかって……宝物庫狙いなの?」
早「え?宝物庫ですって?」
?「問答無用!賊の類に掛ける情けは無し!」
?「いやはや、あの拳を見て逃げ出さない人間がおったとは……」
早「そうです。人間だってやるときはやるんです。」
早「ああ、逃げないで。」
?「何が目的なのかしら? 宝物?それとも姐さんの力が目的?」
早「調査です。きっとアカデミックな。」
?「あかでみっく?ああ、学術的という名目で遺跡を荒らして廻る賊ね。」
早「……まあ、そうなのですか?」
守り守られし大輪 雲居一輪&雲山
一「私はここの宝を守っているのです。そういった輩から。」
早「それはご苦労様です。」
一「そういった輩に貴方も入っていますよ。」
早「私はアカデミックな視点で調べたいだけで……」
一「同じだってばさ、ただの賊の癖に。
……え?何だって、この巫女が……?
貴方が飛宝の破片を集めているって雲山が言っているわ。」
早「秘宝の破片?」
一「ごめんなさい、貴方を見誤っていたわ。
妖精に持って行かれた破片を集めてくれたのね。そうとは知らずご無礼を……」
早「え?え? どういう展開なの?」
一「後は大人しく、その飛宝を渡してくれれば、悲願が達成できる!」
一「素晴らしいわ、今の世にもこんな人間が居たなんて。」
早「秘宝……? もしかしてPとか点とか書いてあった札の事ですかね。」
一「集めた飛宝を持ったまま、中にお入りくださいませ。
それで、姐さんが復活するのです。」
早「あれ?入って良いの?入っちゃおっと。」
聖輦と不吉な船長
Stage 4 聖輦船内部
早「これは一体……? 空を飛ぶ船だからもっとメカメカしい内装を
想像していたのですが……何か古くさい廃屋みたいね。
もっと準備して本格的に調査を開始しないと駄目そうだわ。」
?「誰か居るの?」
早「わ! びっくりした。」
?「あら、人間?しかも飛宝を持ってきてくれたなんて。」
早「秘宝? さっきの妖怪もそんな事言ってたわね。それって何なのですか?」
?「封印された聖を復活させる為の宝物です。
ネズミに探させていたのですが……一体何処で何をしているのやら。」
早「ネズミ……何処かで見たような……あ、人間を食べようとしたあの妖怪?
あー、人間を馬鹿にして腹立つ奴だったわねー」
水難事故の念縛霊 村紗 水蜜
村「あ、申し遅れました。私は村紗、この聖輦船の船長です。
貴方の持ってきた飛宝は歓迎しますが、
この世界に未練ある人間の乗船はお断りしています。」
早「え? 私はただ調査に来ただけですが。」
村「その飛宝を置いてさっさと下船するようお願いします。」
早「もしかして、また人間が馬鹿にされているというのかしら?
これはいけないわ!霊夢さん達がチャランポランやってるから
舐められるんだわ!」
村「もしかして……下船する気は無いとでも言うのでしょうか?」
早「貴方を倒して人間の尊厳を取り戻すわ!」
村「それは丁度良かったです。私も、その飛宝を奪う為に戦うつもりでしたから、」
村「強い……貴方は一体何者?」
早「私は東風谷早苗。人であり神である現人神です!妖怪には負けませんよ。」
村「そう……神様でしたか。では強いのも理解できます。
下船しろだなんて……騙して申し訳ございませんでした。」
早「へ?」
村「本当は、飛宝を持って逃げられないように
挑発して時間稼ぎをしていただけなのです。」
早「あ、そう?」
村「もうすぐ、目的地に着きますよ。無事に飛宝を持ったままね。
この船はもう戻れない。あ、貴方も魔の地の住人よ。」
魔界の赤黒い封印
Stage 5 魔界(法界上空)
ナ「おや?君も魔界まで来たのかい?」
早「あ、ネズミだわー!船長が探していたわよ?
何処ほっつき歩いているのかって。」
ナ「え? そう? 実は船長達に内緒で別の探し物を頼まれてたんだ。
探し物は、君が偶然手に入れた飛宝と、もう一つは、この毘沙門天の宝塔。
古道具屋で眠っていたのを、やっと見つけたよ。随分と吹っ掛けられたがね。」
早「ふーん。あ、思い出した。貴方、人間を食べるとか言ってたわね。
ここで成敗してくれるわ!」
ナ「面白い人間だ。この宝塔はご主人様の物だが、
どの位の光が出るのか試してみよう!」
早「こんな世界があるのですね……船が何処を通ってきたのか判らないけど、
何か、不穏な感じがする場所ね。ここはもしかして、魔物の棲む世界……?」
?「そうです。ここは魔界です。」
早「え? 魔界?」
?「魔界は、その妖気の酷さから殆どの生き物が住むのに適さない世界です。
しかし、一部の妖怪はここで修行し、人間は魔法を覚える事が出来るのです。」
早「貴方は一体?」
毘沙門天の弟子 寅丸 星
星「私は毘沙門天の代理、聖の信仰を一身に受けていた者です。
ナズーリンが持ってきたこの宝塔と貴方の持ってきた飛倉の破片が揃えば、
ここの封印を解く事が出来ます。聖への恩を返す事が出来るのです」
早「聖ってのは誰なの?」
星「聖は聖ですよ。私の知る限り、最も慈悲の心を持ち、最も秀でた人間でした。
聖は魔界の力に手を出したが為に、愚かな人間達によって封印されて
しまったのです。さあ、私と一緒に封印を解きましょう。」
早「むむ、このままなし崩し的に封印を解く事になるのかしら?
……ちょっと気になるわね~その聖って人がどんな人か。
でも、その前に……貴方が信用出来る妖怪とは限らないわ。
封印を解くのは私がやるわ。その宝塔とやらも、私が奪ってやる!」
星「そうですか、封印が解ければそれでも良いでしょう。
ただ、もし貴方に邪心があるのであれば、魔界に有りてなお輝き続ける
この法の光──この毘沙門天の宝塔の前にひれ伏す事になるでしょう!」
星「負けた……貴方は間違っていない。」
早「よし!貴方の宝塔を貸して!」
星「一時的にですよ?持っていったりしないでくださいよ?」
早「これとこれでこうやって……
……って、どうやって封印解けばいいの?」
星「そこはですね~ここをこう捻るのです。」
早「わ、封印が消えていく……」
星「ああ、数百年ぶりに法界に風が吹くわ!」
八苦を滅した尼公
Stage 6 法界
早「結局封印解いちゃった。まあ調査目的だから良いわよね。
ここに封印されていた者をつぶさに調査して、帰れば諏訪子様も喜んでくれる筈。」
?「ああ、法の世界に光が満ちる。貴方がこの世界を解放してくれたの?」
早「あ、もしかして貴方がここに封印されていたという?」
?「ええそうです。」
早「貴方は一体何者なの?」
封印された大魔法使い 聖 白蓮
白「私の名は白蓮、遠い昔の僧侶です。貴方は見たところ巫女の様ね?」
早「ええ、そうです。実は巫女でもあり神様でもあります。」
白「神様……?神様が何故、こんな魔界の奥に?」
早「空を飛ぶ船を調べていたら、気が付いたらこんな処にいたのです。」
白「はあ、こんな処って、ここの封印をどうやって解いたのです?
ここの封印は特別な物でした。私の弟、命蓮が残した唯一の宝の力で
封印されたのです。その宝も地中に埋められ、もう手も足も出せなかった。
貴方はどうやって封印を解いたの?」
早「いやまあ、ちょっとした成り行きで。」
白「ただ者じゃないわね、貴方」
早「勿論、神様ですから。それで妖怪達が貴方を復活させようと
していたのですが、それは何故ですか?」
白「妖怪ですか……もしかして虎だったり、船幽霊だったり、入道だったりしました?」
早「んー多分。」
白「そうですか……あの方達はまだ私を慕ってくれていたのですね。
もう、千年以上も力になってあげられなかったというのに。」
早「妖怪の力に?貴方は妖怪の味方なの?」
白「味方……と言えば味方ですが、人間の味方でもあります。
私が目指すのは人間と妖怪の平等な世界。神様の貴方には判らない
かも知れないですが、虐げられてきた妖怪の復権を望んでいるのです。」
早「平等? 虐げられてきた?どちらかというと、人間の方が虐げられてきたわ!
私は人間の復権を望みます!」
白「そうですか、現人神と意見が合わず残念です。
ただ、私は妖怪と神の区別をしていない」
早「健全な神様は妖怪を退治するのです!」
白「私が寺にいた頃と人間は変わっていないな。
誠に独善で、土豪劣紳であるッ!いざ、南無三──!」
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