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http://www.remus.dti.ne.jp/~astre/wkw/wkw_1996.htm あなたにまじめに伝えなければならない。 俺がどうしようもなくくだらない奴だと。     wkw/TK/1996@7'55''hk.net 1996年 香港 製作:TAKEO KIKUCHI 監督:ウォン・カーウァイ 撮影:クリストファー・ドイル 編集:ウィリアム・チャン   日本人デザイナー・TAKEO KIKUCHI(菊地武夫)と、 香港の新鋭監督・ウォン・カーウァイが組んで作成された、 イメージフィルムと5つのCM。 浅野忠信とカレン・モクの奇妙なカップルを描いています。   彼女のくだらなさもたいしたもんだ。  俺達はくだらない二人だ。  だが最低なことに、彼女にもマジメな時がある。    俺はただそれに気づくのがほんのすこし遅すぎた。   どこか猥雑な部屋で、目にも鮮やかな服をまとい、 奇妙な言動を繰り返す二人。 部屋の中でマシンガンを狂ったように振り回す男。 疲れたのか、ベットに倒れこんで、タバコをふかしだす。 ピンヒールにヒップなグラサンをかけた女は、 男の部屋に銃声を響かせる。 インテリアや二人の服は、すべてTAKEO KIKUCHIデザイン。 そのカラフルでポップなデザインもすばらしいのですが、 それらの個性的な衣装にもまったくのまれることのない、 浅野とカレン、二人の存在に驚かされます。   実はもうあなたには我慢ができない。 俺はそうしなければならない。 俺のくだらなさを守るために。   浅野忠信のどこかなげやりで、くたびれたような言動。 音声辞書で、別れの言葉をつたない中国語で練習する男。 意味のない銃撃戦。 パープルのエンジェルヘア・ウィッグにピンヒールのカレン・モク。 たいまつを振り回し、スーツを焼いたり、男を鎖につないだり。 「天使の涙」の金髪女をもっと昇華させたように、 繰り返されるけだるく危険な行動。 二人から感じられるのは、とにかく圧倒的な存在感。 奇抜な服装や、奇妙な言動という表面的なものからではなく、 その内面から、その視線から、彼らの存在を強く感じます。 浅野もカレンも、 どこにでもいそうだけれど、どこにもいない、 どんなときでも自分のカラーを打ち出すことが出来る、 力強い個性を持った俳優です。 カーウァイ監督は、その個性を殺すことなく、 このフィルムを作り上げています。   まじめに戦うことすら、俺には最低の行為だ。 くだらない奴にとって、 まじめになるってことはそういうことだ。 もちろん理由はそれだけじゃない。   ウォン・カーウァイ監督のすごさというのは、 俳優のもつ存在感を演技によって消させない、 それどころかむしろ「演技」によって、 その俳優のもつ個性をさらに倍増させるところだと思います。 フィルムの中で、 俳優たちは確かに架空の人物を演じているのだけれど、 奇妙なことにそれは実に自然で、 観る者には俳優とその役柄がシンクロしてみえてくるのです。 役柄の中で俳優自身の存在感を引き出すことによって、 架空の人物にリアリティを与える、 ウォン・カーウァイはそんな表現を得意とする監督だと思います。   ただ少なくとも 俺が最高にくだらない奴だってことだけは、 まじめに伝えなくてはならなかった。 それだけのことだ。   この「wkw/TK/1996@7'55''hk.net」では、 TAKEO KIKUCHIのインパクトのある服、 そしてウォン・カーウァイの映像世界が調和し、 7分55秒という短い時間の中にも、 独特の世界が展開されています。 同時に撮影されたTAKEO KIKUCHIの5つのCMは、 このショートフィルムをもとに製作されました。 CMのテーマは「タブーを着る」。 CMの30秒という、たった一瞬の中にも、言葉では表されない、 TAKEO KIKUCHIと王家衛の強いメッセージを 感じることができます。 このTAKEO KIKUCHIの5つのCMは、 「天使の涙」のLD巻末に特別収録されています。 ショートフィルムの方はメディア未収録で、 私はTAKEO KIKUCHIの限定フィルムで、 友人から見せてもらいました。 (「天使の涙」劇場公開時には同時上映されたようです。)   SPECIAL THANKS TO M ."leader".ISHIZAWA !! ( WRITTEN by YK : 00/08/15 ) --------------------------------------------------------------------------------