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http://www.barks.jp/news/?id=1000052372 8月22日、鈴鹿サーキットで行なわれたX JAPANにとって6年ぶりとなるFILM GIG <X JAPAN FILM GIG ~鈴鹿の夜~>に、YOSHIKIとTOSHIがサプライズ出演。 7月27日に頚椎の手術を行なったYOSHIKIは、術後初めて公の場に姿を現した。 日中は殺人的な暑さのサーキットも、開演時刻の20時ともなると秋の訪れを感じ させるような涼しい風が吹き始めた。オープニングに会場に流れ始めたのは、 2009年5月の東京ドーム公演で披露された新曲「Jade」。コンサートでしかまだ 披露されていなかったこの曲の、スタジオ録音音源が初披露となった。YOSHIKIが LAから指示を出し、LAのYOSHIKIのスタジオと日本のスタジオをインターネット 回線でつなぎ録音作業を行なったという新録「Jade」。コンサートの時は産まれ たてだった楽曲はYOSHIKIの手によって大事に大事に育てられ、まるで1本の映画 を魔法で音楽に変えてしまったかのような、壮大なストーリーをはらんだ大曲と なった。さすがX JAPAN…と、オーディエンスの心のひだを激しく震わせる。 静かに聴き入る観客が拍手を終えるころ、まるで夜空を区切ってスクリーンに変 えたかのような大型ビジョン3台と地上に置かれた2台のビジョンカーで構成され たステージでフィルムコンサートがスタートした。 「“X”って“無限の可能性”って意味なんだよ。YOSHIKIがつけたんだ…。」 オープニングの映像は97年のLAST LIVEだった。TOSHIの言葉が静かにサーキット に響く。スクリーンにはそれぞれのメンバーがそれぞれの想いを胸に秘め、静か な微笑みをたたえていた。「編集しながら泣いてしまった」とYOSHIKIも後に 語ったが、ここから10年後、X JAPANは奇跡の再結成を果たすことになる。これ が本当にどれだけ奇跡的なことだったか、その軌跡がこのFILM GIGの映像に しっかりと刻まれていた。 2008年3月の東京ドーム復活公演での「Rusty Nail」で、いよいよフィルムコンサート の1曲目がスタートとなった。そのまま2008年5月4日の<hide memorial summit> の映像に流れ、2009年5月30日の台湾公演から「WEEK END」「Silent Jealousy」が、 「Tears」では1月16日の香港公演~2008年末の赤坂BLITZ~5月3日の東京ドーム公演~ 5月30日の台湾公演と次々と映像が切り替わる。復活してから世界に向かっていく感じ を見せたかった、というYOSHIKIの構想で編集された映像は、こうして見ているとまる でX JAPANと一緒に世界旅行をしているかのような想いが募る。 「Tears」のしっとり切ないメロディーが夜空に溶け込むと、思わずぐっと涙がこみ あげてきそうになる。X JAPANがくれたたくさんの思い出のアルバムを1枚1枚たどって いるようだ。その後も各公演の映像で、「紅」「Without You」「I.V.」では台湾公演 でのウェディングドレス姿のYOSHIKIが、そして「X」が流れるとサーキットもX JUMP で大きく揺れた。 台湾公演での「X」、台湾コールが響く中、それにかぶさるようになぜか「鈴鹿コール」 が聞こえてくる。ゆっくりステージに現れたのはTOSHIだ。「今日はお前たちの エネルギーを感じたぜー!もう1発一緒にやろうぜー!」という掛け声を合図にラスト 「ENDLESS RAIN」がスタートした。 「ENDLESS RAIN」の合唱が響く中、もう一度ラストライヴの映像にもどりFILM GIGの 終わりを感じていると、上空に一際まぶしい光を放つ星がひとつ。サーキットに近づ くとともにプロペラ音が聞こえてくる。ヘリだ。どんどん高度をさげながらサーキット に近づき上空をくるりと旋回すると、そのままサーキットの敷地に着陸していく。 ビジョンは突然切り替わり、ヘリの映像が中継される。息を飲み見守る観客。ヘリの 扉が開き、期待で空気がピンと張り詰める中、ヘリから出てきたのはもちろんYOSHIKI だ。会場は大熱狂に包まれた。 YOSHIKIはゆっくりとスポーツカーの助手席に乗り込み、ビジョンには「ENDLESS RAIN」と交互にYOSHIKIを乗せたスポーツカーがステージに向かう様子が映し出される。 ステージの前に現れたYOSHIKIは車を降り、ゆっくりとステージに上がる階段を登る。 途中バランスを崩し、よろけた場面に一瞬ヒヤっとさせたものの、ステージに上がり マイクを持つと、ひとこと「来ちゃいました。」といつものはにかんだ笑顔を見せた。 YOSHIKIの体調をずっと心配していたファンたちの興奮はもうおさまらない。 「YOSHIKIコール」が鳴り止まない中、首にはコルセット、左手にはサポーターを巻い た、少し痛々しい様子のYOSHIKIは、ゆっくりと話を始めた。 「首の手術をしたんですけど、そのときに…」 声が震え、YOSHIKIは言葉を詰まらせた。その様子に観客も泣き叫ぶかのように、 YOSHIKIの名前を呼び続ける。「一人じゃ喋れないや。」と再びTOSHIをステージ呼び、 再び手術のあとの体調について語り始めた。 「手術のときにみなさんからもらったメッセージを読んですごく心強かったという か…」 再び詰まらせた言葉をYOSHIKIは、そのまま言葉を続けた。 「別に手術くらいこわくなかったけど(笑)」と嘯くYOSHIKI。ファンの心持を鑑み、 事の重大さをはぐらかすように冗談を交え、いつもの穏やかな口調を装う。「今、 リハビリを毎日やってます。今回ロスから来たのは実はそんなに無謀なことではなく て、少し身体を動かした方が回復が早いというので、みんなに会いたかったから 来ちゃいました。TOSHIにも会いたかったしね。」とTOSHIに笑顔を向けるとTOSHIも 「うん。僕も会いたかったよ。」と会場を和ませた。 TOSHIも体調に気遣い「LAから来るのはやめといた方がいいんじゃないの?」とYOSHIKI に話したが、「いや、どうしても(みんなに)会いに行く!」とYOSHIKIが今回の サプライズ出演の決行に至る経緯を語った。 手術は成功したものの、術部の炎症が6週間程度は続くという。術前より状態が悪く手 のしびれが強く出ている状況だが、炎症が治まれば症状も軽減していくとのことだ。 「身体を動かした方が回復は早いと言われていて、病院や自宅に引きこもる生活より、 今回鈴鹿に来たことで劇的に回復した気がする」と23日のレース観戦時にYOSHIKIは 語った。「みんなの顔を見たら感極まっちゃって、ジーンときちゃって。TOSHIが居な かったらたぶん何も喋れなかった。」と吐露するYOSHIKI。TOSHIはそんなYOSHIKIの心 中を察して、YOSHIKIが言葉がつまるたび、すかさずフォローをしていた。 今回、秘密裏に決定していた2009年内の大阪公演と10月のフランス公演が、どちらも 延期されることも発表となった。「X JAPANには今までいろんなトラブルがあって、今 回はその中でもとても大きなハードルとなったけど、今までもみんなで乗り越えてき たし、これからもみんなでX JAPANらしくまっすぐに歩んでいきたいと思っています。 今日もかっこいいコンサートの映像を見てもらったけど、これからもメンバー全員が 完璧な状態でかっこいいコンサートをしていきたいと思っています。これからもよろ しく頼むぞ!」と、TOSHIはファンへの契りを言葉に表わした。 「本当にみんな我慢強く待ってくれてどうもありがとう。首が曲げられないのでお辞 儀ができないけど、頭のなかでお辞儀しています。」と冗談を含ませながらも、張り 裂けんばかりのファンへの感謝は、会場のみんなにひしひしと伝わったはずだ。 「コンサートは延期になってしまったけど、今も活動を止めてるわけじゃありません。 こないだレコーディングもしたし、新曲もできました。一日も早くアルバムをリリース したいし、一日も早くツアーも再開したいのでこれからリハビリ一生懸命がんばりま すし、みんなに夢を与えるようなバンドになりたいと思います。今日は本当にありが とうございました。」 幾度となくX JAPANに降りかかってきた試練。「X を解散したときと、HIDEがいなく なったときの痛みに比べたら100分の1です。こんなの耐えられます。」とのYOSHIKIの セリフは、取材陣から「今回のハードルの高さはどれくらいだと思うか」という問い に答えたものだった。 「今はX JAPANという戻る場所があるからそこに向かって頑張っていける。もしX JAPAN が無いときにこういうことがあったら、もう生きる希望を無くしてたと思う。でも今 は行かなきゃいけない場所があるから。何もない暗闇をただ彷徨ってた時期もある。 今は光が見えてるんだから、ただそこに向かって歩いていけばいいだけです。」と笑 顔で語るYOSHIKIのその表情にも口調にも、一切の迷いは無い。 YOSHIKIが命をかけて攻め、守り続けているものが、X JAPANというモンスター。X JAPAN の鼓動はYOSHIKIであり、モンスターの四肢は頑強なメンバーで形作られている。だが そのモンスターに流れている青い血は、世界中のX JAPANを愛するオーディエンスが流 す血流だ。 強靭な精神力、常識を逸脱する酷使された肉体。そして、それに反比例するかの繊細で 傷つきやすいデリケートな魂。痛みを知り、絶望を知り、希望を知り、夢を知り、愛を 知る。進むべき先はひとつ。X JAPANを包む巨大な愛の存在は、YOSHIKIを真っ直ぐに 真っ直ぐに突き進ませる。 絶対にあきらめないという、シンプルな強さ。それが、青い血流がほとばしるX JAPAN が生み出した「愛」のちからなのである。 -- bark記者一定是飯..... -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc) ◆ From: 123.204.173.9
overhigh:完全一整個是大飯的感覺XD 08/26 23:10
gottapeace:恩...這些字眼感覺很有愛... 08/26 23:11
sakra:我很受不了bark的文字.... 08/26 23:32
overhigh:太煽情嗎(大笑) 08/26 23:41