每日新聞
第77回センバツ高校野球:
総評/上 総合力 上位に堅守チーム
◇初陣や復活組、健闘目立つ
第77回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)は2年連続で優
勝戦に進んだ愛工大名電(愛知)が初制覇を成し遂げ、4日に閉幕した。今大会の傾
向や特徴をデータを交えて振り返る。【加藤敦久】
「春は投手力」の言葉通り、140キロ超の速球を投げる本格派投手が目白押し。
特に八幡商(滋賀)-羽黒(山形)、東邦(愛知)-育英(兵庫)は印象に残る投手
戦だった。愛工大名電、準優勝した神村学園(鹿児島)、4強の神戸国際大付(兵庫
)など、エースを軸にした堅守のチームが上位に進出した。
好投手が多いため、打線もパワフルさより確実性の高いシュアな打撃が求められた
。その結果、打率は昨年より1分7厘上昇。一方で、本塁打は10本と昨年より13
本も減少した。フェンス越えの打球ではなく、野手の間を抜くライナーが増え、二塁
打は第66回(94年)、第73回(01年)の97本を上回る史上最多の99本を
記録した。三塁打も45本と大会記録にあと3本と迫った。
また、全出場登録選手576人のうち、約4人に1人が「右投左打」と目立ったの
も今大会の特色だった。「右投左打」選手は一塁へのスタートが切りやすいため、セ
ーフティーバントが多用されたが、好機で失敗して主導権を失うケースも多かった。
確実に走者を進める犠打との使い分けが課題に挙げられる。
頂点に立ったのは、多彩な攻撃パターンを駆使した愛工大名電。バント戦法、強打
と使い分け、優勝戦史上最多の8盗塁と機動力も見せつけた。守りでも、主戦・斉賀
を守備範囲の広さと強肩を兼ね備えた野手がもり立てた。
一方、準優勝の神村学園は創部3年目。だが、大半の選手は1年生からレギュラー
で、試合出場経験は豊富。確実に先取点を奪い、主戦・野上を軸に逃げ切る野球が浸
透していた。
神村学園を含め初出場校7校のうち4校が初戦突破と健闘。羽黒は山形県勢初の4
強に食い込み、21世紀枠の一迫商(宮城)も1回戦で昨夏8強の修徳(東京)を破
った。話題となった復活組も、45年ぶり出場の慶応(神奈川)が8強入りし、近年
の常連校以外の上位進出が目立った。
毎日新聞 2005年4月6日 東京朝刊
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沒有時間去念文學,至少要好好過生活
當生活有所體悟後,文學就不會那麼遠
20021119 劉少雄老師
于詞社社課
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