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每日新聞 愛工大名電9-2神村学園(その1) 経験生き春成就 ◇優勝戦(4日・甲子園)  昨年準優勝の愛工大名電(愛知)が、悲願の優勝旗を手にした。大会最終日の4 日は優勝戦。序盤から主導権を握った愛工大名電が神村学園(鹿児島)を降し、春 夏通じ初の全国制覇を果たした。愛知県勢としては第61回大会(89年)の東邦 以来4校目、都道府県別では全国最多の通算10回目のセンバツ優勝。前回大会の 済美(愛媛)に続く創部3年目の初出場初優勝を狙った神村学園は、あと一歩及ば なかった。大会の総入場者数は45万5000人だった。 ………………………………………………………………………………………………… ▽優勝戦 神村学園(鹿児島) 000000020=2 20200032×=9 愛工大名電(愛知) …………………………………………………… ◇長打でたたみかけ、8盗塁でかき回し  愛工大名電が強打と機動力で圧倒した。  名電のバント戦法を警戒して神村学園は三塁手が極端に前に出る守備陣形をとっ た。しかし、名電は一回から長打攻勢。山田の中越え三塁打と柴田の左犠飛で先制 すると、2死後、堂上が左翼ポール際に今大会2本目の本塁打を放り込んだ。  三回は2死から柴田の死球を足場に佐々木孝の左越え三塁打と小島の右前打で2 点を加え、七回には4安打に5盗塁を絡めて3点。結局、計8盗塁と足でかき回し 、ダメージを与えた。斉賀は変化球を多めに交える丁寧な投球が光った。  神村学園の野上は疲れからスライダーに切れがなく、速球を狙い打たれて7回で 降板。打線も斉賀の縦のスライダーやフォークに対応できず、単調な攻めが目立っ た。主軸も抑えられて打線がつながらず、八回に金堀の適時打と敵失で2点を返し ただけだった。【滝口隆司】 ◇愛工大名電・倉野光生監督  野上投手に球のキレがなく、直球を狙わせたのが一回の先制点につながった。各 選手が持ち味を発揮してくれたことも勝因だ。 ◇存在感見せた三塁打  ○…愛工大名電の佐々木孝が三回、3点目をたたき出す左翼フェンス直撃の三塁 打を放ち、存在感を見せた。2死一塁の場面。ヒット・エンド・ランのサインに、 内角高めの直球に食らいついた。「打球は低かったけど外野手の頭は越えると思っ た」と佐々木。七回には今大会初の盗塁も決め、「優勝戦でアピールできてよかっ た」と笑みがこぼれた。 ◇これ以上の幸せない  ○…紫紺の優勝旗を手にした愛工大名電の主将・柴田がひとこと。「重いです。 これ以上の幸せはない」。一回無死三塁、左犠飛で先制点をたたき出すと、内野安 打で出塁した七回は二盗、三盗と自慢の足を披露した。「周りを見渡す余裕があっ た分、足を絡めて自分たちのリズムに持ち込めた」。昨年のセンバツにも出場した 経験の差を勝因の一つに挙げた。 …………………………………………………………………………………………………  ■白球を追って  ◇完成「イチロー型野球」  得意のバントで相手投手を疲れさせ、後半勝負に持ち込む。  愛工大名電・倉野監督の構想は、神村学園・野上が試合直前の投球練習で7球を 投じる間に変わった。「球の切れがない」と見抜いたからだ。先頭の山田も「打て 」のサインにうなずく。「バント練習を重ねてきたから球筋、球質を見るのは得意 」と山田。4球目、真ん中の速球。自信を持って振り中越え三塁打にした。  柴田の左犠飛で簡単に先制。2死後、堂上は動揺した野上から、左翼ポール際ま で運んだ。低めに落ちるスライダーを、前でさばく技ありの一打。大会中も毎日3 時間、ビデオで欠点をチェックしてきた主砲が、「理想のスイング」(堂上)で強 烈な一撃を与えた。  七回は一転、足で揺さぶった。変化球を主体に立ち直った野上に「盗塁を仕掛け スライダーを投げにくくしろ」と倉野監督が指示。内野安打で出塁した柴田と佐々 木孝がアイコンタクトしながら、ノーサインで次々に先の塁を盗んだ。投球の幅を 狭められた野上に、堂上は左犠飛。左前打の小島も二盗、三盗とかき回し、斉賀の 左前適時打を引き出した。  名電は今年「潜在能力を伸ばす」(倉野監督)との方針から、開幕10日前まで 試合をせず、基礎体力強化に専念するメニューを組んだ。「おかげで打って、走っ ての『イチロー型野球』が出来た」と倉野監督。偉大な先輩メジャーリーガーを引 き合いに出せるほど多彩な攻撃力を身につけた。  前夜のミーティングで「済美の胴上げシーンを、もう一度思い出せ」と言ったと いう倉野監督。あの1点差負けから1年。たくましくなった選手たちの手で、指揮 官は宙に舞った。【加藤敦久】 ………………………………………………………………………………………………… ◇名電、喜びの声(<>囲み数字は背番号)  <1>斉賀洋平(3年)  昨年の借りを返せた。昨年の経験があったから優勝できたと思う。  <2>井坂遼輔(3年)  大会が終わってしまうのがさみしい。もう少し試合がしたい気持ち。  <3>花山貴志(3年)  絶対に優勝したかった。自分の役割はきっちり果たせたと思う。  <4>石黒元都(2年)  こんなに早く頂点に立てて幸せ。来年も全員で優勝旗を持ってきたい。  <5>堂上直倫(2年)  こんな大舞台で本塁打を打てて幸せ。本当に夢のような気分。  <6>柴田亮輔(3年)  これ以上の幸せはない。足を絡めて自分たちのペースに持ち込めた。  <7>山田周平(3年)  先輩たちの悔しい思いを晴らせた。夏も甲子園に戻り春夏連覇したい。  <8>佐々木孝徳(3年)  イチローさんも果たせなかった優勝。今年こそと言い聞かせてきた。  <9>小島宏輝(3年)  負けない野球を実践できた。できれば最後の打球を捕りたかった。 <10>十亀剣(3年)  斉賀が粘り強く投げた。厳しい相手が続いたが、一戦ごとに成長した。 <11>近藤俊樹(3年)  自分の登板はなかったが、いつでも投げられるように準備をしていた。 <12>杉浦勉(3年)  出番はなくても優勝戦のベンチに入れただけで十分。人生最良の時だった。 <13>小沢一起(2年)  あこがれの場所で優勝できて最高。夏に向け浮かれないようにしたい。 <14>木村篤史(2年)  来年はプレッシャーがかかるが、2年連続センバツ優勝を果たしたい。 <15>高橋寛生(3年)  まだ実感がわかない。三塁コーチャーとして自分の役割は果たせた。 <16>向井政彰(3年)  一戦必勝でやってきた結果。優勝戦の雰囲気に慣れていたのも大きい。 <17>佐々木大輝(2年)  昨年優勝戦で負けているので、同じ失敗を繰り返したくなかった。 <18>臼田光希(2年)  ベンチの雰囲気は1、2回戦と同じ。次は自分も試合に出て優勝したい。  記録員・倉野智加(3年)  喜びは表現できない。つらかったこと、楽しかったことが思い出された。 …………………………………………………………………………………………………  ◇愛工大名電  1912年、名古屋電気高として創立され、83年に愛知工業大名電高と改称し た。普通、電気、電子、機械、情報科学の計5科を設置する男女共学校。野球部は 55年創部。米大リーグ、マリナーズのイチローらを輩出している。相撲部も強豪 。名古屋市千種区。 -- 沒有時間去念文學,至少要好好過生活 當生活有所體悟後,文學就不會那麼遠 20021119 劉少雄老師 于詞社社課 -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc) ◆ From: 219.84.128.123