捌﹑ おこのみで
指と謂ふ指を貴方に委ね疎通
夢を見てゐる金色エナメルが伍本揃ふ
其処で 鳥渡だけ 休憩を お口に合ひますか
さあだうぞ 唯濃密な接吻を お口に合ひますか
生命さへ怪しき瞬きに過呼吸
貴方に塗って戴いた金色エナメルが壱拾本揃ふ
此処で やっとこさ 完成品 お眼鏡は如何
さあだうぞ 唯従服の快感を お眼鏡は如何
「愛したひとは貴方だけ」善くも平氣で濡れし此の色目よ
似合ふのは さう 興味本位な 金色の爪
そして燃ゆる頰今宵は果實色に 無言の意圖か熟れゆく鎖骨のお血
注いて 銘酒の內の取って置きなら
処變はれば相手も變はって往きます
虛構みたいに真赤のエナメル弐拾本揃ふ
此処でも 矢張り 同樣に 御顏色を窺ひつ
さあだうぞ 唯恍惚と心中を 御顏色を窺ひつ
「愛と謂ふ言葉が嫌ひです」善くも平氣で拔かす此の色目よ
似合ふのは さう 銳利で氣丈な真赤の爪
そして燃ゆる頰血液に似た色に 日向の意圖か熟れゆく羞恥心のお庭
注いて 銘酒の內の取って置きなら
だって明日は如何生る身露知れず 果てはたった一時先の未來
其れすら確かぢや無いもの 確かぢやないでせう
「愛するひとは貴方だけ」是がたった一時の真事で痛くもない
剝いではまた塗って戴く爪
「愛と謂ふ言葉は不要です」いとも容易に濡れし此の色目を
新しく演出して さあ何方でも
...お好きな樣に
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※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.csie.ntu.edu.tw)
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