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ジャングルジム/山本彩 夜の児童公園ジャングルジムの上 誰も見てないからスカートで登る 子供の頃は高く思えた  一番てっぺんに腰かけたけど そんなに怖く感じないのは 私が大人だから 戀なんか面倒だ いつもの自分じゃなくなる もどかしくて胸のどこかが どよんどよんと離れている 彼なんかいらないよ 一人きりでいいんだ ここに來てあの日の星が 今もずっと手の屆かない 場所にあるなら 小さなシーソーが右に傾いたまま 降りてしまった人を思い続けている 巡り會ったときは何も話せず 貓をかぶって大人しいフリした こんなに好きになるなんて とっても意外だった 戀なんか苦手だよ 悲しい顔ばかりしている ただ切なくてこんな時間に 夜の風に當たりたくなる ひんやりとしているよ お尻の下の鉄の棒 こうしててもきっとあなたは ジャングルジムに登ったことなど 忘れてるでしょう 戀なんか面倒だ いつもの自分じゃなくなる もどかしくて胸のどこかが どよんどよんと離れている ジャングルジム一人きり 仲間外れにされたように 花の僕がきちんとしてきて 出來るならここからずっと 降りたくなかった -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc) ◆ From: 111.250.40.221