「フラガール」主演 松雪泰子
2006/09/22
再生への希望と勇気
炭鉱の町を再生させた「常磐ハワイアンセンター」(現スパリゾートハワイアンズ)
の誕生秘話を基にした「フラガール」で、フラダンス教師を演じた。「パワフルに前に
進もうとする、希望や勇気を感じてもらえる話」だと熱っぽく語る。
昭和四十年、福島。斜陽の常磐炭鉱に、あっと驚く雇用対策事業が持ち上がる。フラ
ダンスショーをメーンとしたリゾート施設で、観光客を呼び込むというのだ。東京から
招かれたまどか(松雪)が、紀美子(蒼井優)ら町の娘にフラを教えるが、炭鉱で働く
紀美子の母たちは猛反発する。
元プロダンサーという役だけに、「踊りのプレッシャーは大きかった」。クランクイ
ンの一カ月半前から毎日八時間のレッスンを重ねるうち、形を覚えるだけでは不十分だ
と気付いた。
フラのステップや波のモーションは、自然のエネルギーや愛を表現しているという。
「そうした精神性を理解してこそ、体も自然に動くようになった。簡単そうに見えて、
フラは奥が深いですね」
借金を抱えて“都落ち”してきたまどかは自暴自棄になっていたが、生徒たちのひた
むきさにうたれ、少しずつ変わっていく。
「不器用で、感情をうまく言葉にできない孤独な女性が、自分の生き方を模索してい
く。その微妙な変化を表情や立ち姿だけで伝えるのは難しかったですね」
それだけに、大団円のダンスシーンには感動したと顔をほころばせる。「今まで体験
したことのない高揚感や一体感があって…。思い出深い作品になりました」
二十三日から、シネカノン神戸などで公開。
神戶新聞(田中真治)
http://www.kobe-np.co.jp/rensai/movie/20060922.html