http://takeda-toshiya.my.coocan.jp/msdos/index.html
2017/7/27
通常のMS-DOS環境上で、Win32/64のプログラムを実行すると、
This program cannot be run in DOS mode.
と表示されて、そのままプログラムが終了するようになっています。
これは、Win32の実行ファイルのヘッダ内に、このようなメッセージを表示して
そのまま終了するようなMS-DOS用スタブプログラムが埋め込まれて、
MS-DOS環境ではそちらが実行されるようになっているからです。
MS-DOS Player上でWin32のプログラムを実行した場合も同様の動作でしたが、
INT 21h, AX=4B00h, INT 2Eh, またはINT 2Fh, AX=AE01hなどのサービスで、
Win32のプログラムを子プロセスとして起動しようとした場合は、
system() Win32 APIを使って、Win32の子プロセスとして実行するようにしました。
このとき、子プロセスが終了するまで、MS-DOS Playerは待機します。
ただし、INT 21h, AX=4B01h/4B03hなど、プログラムファイルをロードするだけで、
実際には実行しない場合は、プログラムファイルがそのままロードされます。
その後に、メモリ上にロードしたプログラムに処理が移った場合は、従来通り、
This program cannot be run in DOS mode.が表示されて終わりです。
なお、指定されたコマンドラインをそのまま丸ごと、system()に投げています。
16bitのプログラムとパイプで繋ぐようなケースは考慮していません。
また、子プロセスがコンソールに文字を表示する際、MS-DOS Player側のINT 29hは
経由されませんのでご注意ください。
こちらの処理は、あくまで子プロセスの起動時のみとなります。
「msdos (プログラム名)」で起動時に指定したプログラムがWin32の場合は、
This program cannot be run in DOS mode.が表示されますが、
この場合は素直に対象のプログラムを直接起動してください、ということで(を
MS-DOS PlayerでCOMMAND.COMを実行して、その上でWin32のコンソールアプリを
シームレスに使用できるようになっているかと思います。
Windows上でVZエディタを使用する際、CLPPST.EXEというWin32のプログラムを使って、
Windows側のクリップボードと連携しているそうです。
今回の修正で、この仕組みが動くようになっているといいのですが…。
素直にINT 21h, AX=4B00h辺りを使っててくれれば大丈夫だと思うんですけどね。
# DOS時代はSEDIT派でしたので、VZエディタの使い方をよく知らなかったり(苦笑)
# 検証ご協力お願いいたします>今野様
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