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http://2016.bluenotejazzfestival.jp/features/features2016-010/ フェスティバル直前、黒田卓也インタビュー 新作アルバム『ジグザガー』をリリースしたばかりのトランペッター黒田卓也は、自身 のバンドを率いて、MISIAとの初めてのステージをBlue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN で披露する。これまでも、JUJU、Nia、Hanah Springなどの女性シンガーのアレンジも 担当し、今回はセルフ・プロデュースでアルバムも制作して、プロデューサー/アレン ジャーとしても頭角を現してきた黒田卓也が、MISIAを迎えてどのような演奏をするの か、興味は尽きない。今回のステージに向けての黒田卓也の意気込みが伝わる最新のイ ンタビューをお届けする。 (※このインタビューはまだ二人が実際に音を出す前の段階でおこなわれたものである ——ニューヨークで開催されているBlue Note JAZZ FESTIVALに行かれたことは? 「実はよく知らなくて、意識したことがなかったです」 ——フェスの一環だと意識せず行っていたかもしれないですね。 「好きなライヴがあったら行ってたので、そうかもしれないですね」 ——野外のジャズ・フェスにはかなり出られていますか? 「ええ、もちろん。ロンドンのLove Supremeとか、Atlanta Jazz Festivalとか、ホセ (・ジェイムズ)と世界中のフェスに出ましたね。この前はちょうどウクライナのコク トベルという街での野外コンサートに出演しました」 ——野外でやるのはクラブでやるのとは違うと思いますが、どうですか? 「やっぱり、お客さんも立って観ている人が多いし、開放感がすごいですね。みんなが よりオープンになることが多いので、やる側も聴く側も許容範囲が大きいというか、楽 しくなる可能性が常に高いですよね」 ——昨年のBlue Note JAZZ FESTIVAL in JAPANでは、ロバート・グラスパーのピアノ・ トリオが出ましたが、確かにクラブで聴くのとは違う開放感がありましたね。座りの席 もありましたが、スタンディングで観てる人も多かったです。 「今回僕もステージがスタンディングの方なので、楽しみです」 ——今回はMISIAさんとのステージですね。どんなステージになりそうですか? 「まだ無に近いというか、今から詰めていく感じですが、お客さんと僕とMISIAさんの 中で共有できるものを出したい。やっぱりカヴァーをやるにしてもそういうものを選び たいし、MISIAさんのオリジナルをやるにしても、どこかコンセプトのあるものをやり たい。僕のバンド・メンバーはニューヨークからやって来るので、ネオソウル、もしく はネオR&B、アフロビート、ヒップホップの要素の強いものであるか、もしくはアコー スティック・ベースまで入れて、思いっ切りジャズっぽいアプローチにするか。そうす ると、MISIAさんにとってはおそらく斬新なアプローチになるだろうし、その辺をクロ スオーヴァーできるのが醍醐味かなと。少し緊張感があるような、でも楽しみなコンセ プトにしたいですね」 ——アコースティックのジャズ・セットでどう歌うのか、ぜひ聴いてみたいですね。 「そうですね、すごく面白くなると思いますけども、早くMISIAさんとミーティングし たいな(笑)」 ——MISIAさんの楽曲は如何ですか? 「曲自体はいろんな種類の曲をやられていて、ほんとに選びたい放題というか、ディス コっぽいのから、R&Bもあればソウルもある。しかも、どの曲のプロダクションもしっ かりしているので、曲のイメージが強ければ強いほど、アレンジ作業が難しいなとは思 います。で、それをどれくらいオープンに臨機応変な対応をお互いできるかっていうの がキーになるかなと。例えば有名な曲で同じプロダクションを期待されてしまったら、 それは不可能で、僕らジャズのアコースティック・バンドなわけだから、僕らにしかで きないアレンジが絶対あって、それを譲歩するのか、ぶつかって作り上げるのか、その 辺の距離感が面白いんじゃないかって思います」 ——MISIAさんのライヴ盤などを聴くと、バラードの曲と盛り上げる曲のバランスが上 手く考えられているのが分かります。それを黒田さんたちのバックがどう演奏するのか 、アレンジも含めて興味があります。 「そうですね、バック・バンドになり過ぎないことが大事だと僕は思っていて、MISIA さんには素晴らしいバンドがいますから、僕らはちょっとやんちゃなくらいが良いのか なと今は思っています」 ——デヴィッド・ボウイの『★』のように、ジャズ・ミュージシャンが加わることで、 ポップなシンガーも変わりますよね。 「流動的なものが常に後ろにあるっていうのは、緊張感も増えるでしょうけど、楽しみ が増えるんじゃないかなと思いますね」 ——ボーカルのアレンジの醍醐味って何でしょうか? 「メインのボーカルが真ん中にいて、その周りにどういうエレメントを足してトラック を作っていくのかという作業がすごく好きなんですよね。いつも楽しいですね」 ——難しい面もありますか? 「聴かせたい人がどこにいるのかっていうのをきちんと把握するのが大切で、かっこい いことをやりたいって皆思うんですけど、歌の人が歌詞を出すのに対して、インスト音 楽だと直接的な意味合いが出てしまうので、アレンジはわざと意味を出さずにやったら 良いときもあるんですよ。シンプルにして。その抜き差しの加減を、伝えたい相手をは っきりさせることによってアレンジしていくのが難しいんですよね。楽しいところでも あるけど。なかなか簡単には行かないです」 ——その意味で言うと今回は非常に面白い組み合わせですね。 「そうですね、歌唱力や表現力という意味ではとんでもなくハイレベルな方なので、ど こまで受け入れて、どこまで乗っかっていただけるのかとか。やる前に一つだけ分かっ ているのは、ポケットの場所というかグルーブの場所というのが、明らかにニューヨー ク寄りになるので、その時点でもうすでに雰囲気が相当変わるんじゃないかなって思い ます」 ——もしジャズに寄るにせよ、本気度が違う試みになりそうですね。 「五分五分で音楽をプロデュースし合えるのが狙いですね。ぼくがMISIAさんのものを 借りるわけではなく、MISIAさんがジャズを借りるわけではなく。ジャズも今ここまで 来て、いろんなジャンルを淘汰できるようになり、プロダクションもこのレベルまで来 ている。それに対して、ブラック・ミュージックのトップを走り続けている方と、今回 共通点ができて、こんな大きなステージでプロデュースさせていただけるというのは楽 しみですよね」 ——では最後に、今回野外で演奏すること、ジャズを楽しむことについて一言いただけ ますか? 「スタンディングのお客さんの前で僕のバンドは演奏したいとずっと思っているし、実 際ニューヨークのライヴは全部スタンディングでやっているので、僕にとってはむしろ ようやく日本でもできるんだなと。だから、これで僕のパフォーマンスというのはスタ ンディングでも成立するということが伝わればいいなと思いますね。今後のためにとて も良い機会をいただいたと思っています」 -- https://www.facebook.com/MISIAsupporter MISIA 情報彙集應援專頁 -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc), 來自: 106.1.159.13 ※ 文章網址: https://www.ptt.cc/bbs/MISIA/M.1512888843.A.431.html