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https://dot.asahi.com/aera/2019080200057.html?page=1 MISIA が語るアフリカ 「知ることから世界は変わる。命のメッセージ伝えたい」  2007年、ケニアを訪れ、音楽と文化、人々の心のつながりに胸を打たれたMISIA。出 会った友達のために何ができるか──。アフリカで社会貢献活動を行い、アフリカ開発 会議の名誉大使に就任した。真摯に向き合ってきた10年間。自身のこれまでの活動を振 り返った。  初めてアフリカの地を踏んだのは、2007年のこと。ケニアのマサイの人々が暮らす村 や伝統的な自給自足の暮らしを続ける人々の村を訪れた。どこからともなく音楽が聞こ えてきて、そのレベルの高さに驚いた。  楽譜に起こして演奏する私たちより、はるかに高度な技術だな、と感じました。太鼓 を叩いている人も、踊っている子どもも、みんな本当にすごい。音楽はこういうもの、 という既成概念がないんです。ドラムの「タム」はアフリカの伝統的な太鼓である「タ ムタム」から来ているように、楽器自体もアフリカを起源としているものが多い。「大 先生がここにいるな」と感じました。  アフリカでは、本当に「music is language(音楽は言葉)」であると実感します。 「歌手なの? 歌って」と言われて歌いだすと、子どもから大人まで、自然にみんなの コーラスがついてくる。メロディーを追いかけてくる感じで、自然とリーダーのような 人も現れる。話をして互いに盛り上がると、「音楽をやっているって、すごいことなん だ」と改めて感じます。  10年に音楽とアートでよりよい社会の構築を目指す一般財団法人「mudef(ミューデ フ)」を設立。おもにアフリカの子どもたちを教育の面からサポートする。だが、それ を「支援」かと言われれば、少し抵抗がある。  初めて訪れたケニアで、そこで活動する人々や子どもたちと知り合い、友達になりま した。「その人のために何かしよう」と思う原動力って、「困った友達のために何がで きるだろう」という気持ちが一番リアルだと思うし、一番その人のためになることを探 ることができるのではないかと思います。  彼らとはいまも連絡を取り合っています。成長しても、大人になっても悩みはあるし 、子どものときに背負った傷で、いまだに苦しんでいる人もいる。一方で、出会った頃 はまだ子どもだったのに、いまではソーラーパネルを販売している子もいれば、大学に 行っている子も、日本の大学で学んでいる子もいて、やっぱり「教育」は希望だなって 思うんです。  児童労働や貧困など多くの問題があるなかで、とくに子どもたちの「教育」に力を注 ごうと決めたのはなぜなのか。  私自身は教育の恩恵を当たり前に享受してきたので気づかなかったのですが、文字が 読めるだけで、人生は変わっていく。たとえば、お母さんが「薬」と書いてあると思っ て買ったら、それが毒薬で子どもが亡くなってしまったり、「ここに入ったら危険です 」と書いてある地域に子どもが入ってしまったり。私たちは一酸化炭素や二酸化炭素が 充満したら死んでしまう、ということを知っていますけれど、そうした知識は、すべて 学校に通うなかで得ているんです。  彼らは伝統的な暮らしをするうえでの教育は受けているけれど、近代化された社会で 生きるうえでの知恵は、まだ十分に得られていないところがある。もし彼らが必要とし ていることがあればサポートしたいな、と思ったんです。何が本当の答えなのかはわか らないのですが、「私たちも学んでいこう」というところからスタートしました。  セカンダリースクールという、日本で言う高校への進学のサポートはずっと行ってい ます。やり方は年によって異なりますが、お母さんたちのつくるかばんを売って、その 収益を進学のための費用に回したり、私のライブでチャリティーオークションを実施し たり。つくったかばんを売るということは、自分で働いてお金を手にするということで すから、お母さんと子ども、両方をサポートすることにつながります。  アフリカを訪れ、自分の目で見たこと、感じたこと。それを一冊の絵本にまとめた。 『ハートのレオナ』という。MISIAが物語を、mudefの理事も務める大宮エリーさんが作 画を手掛けた。収益の一部は、アフリカの子どもたちと日本の子どもたちのために寄付 する。  ライオンの女の子であるレオナがペリカンのムワリとアフリカ中を旅するという物語 です。レオナが実際に訪れる場所や起こった出来事は、すべて私自身が経験したことで す。音楽での経験からも、“本当のこと”だけが強く伝わると思っているから、それを 書こう、と。もちろん、そこにはアフリカが抱える問題もありますが、私が一番感動し た文化や音楽や心を大切にしたいと思いました。  アフリカで暮らす人々は、心が豊かです。人と人とが密接に付き合っていくことが日 本ではどんどん難しくなってきていますが、彼らは心と心のつながりが強い、と感じて います。  アジア人が射殺された数日後にケニアのスラムに行ったとき、アーミーに警護しても らいながら、現地に入ったこともあります。でも、そういう場所で子どもたちは毎日を 生きている。そこから紡ぎだされる思いや気持ちは、“命のメッセージ”なんですよね 。それを日本の子どもにも伝えたいと、はじめてアフリカに行ったときから思っていま した。  大人から子どもまで、わかりやすい形で伝えるにはどうすればいいか。大人が理解し ていないと本当の意味で子どもには伝わらない。そう考えて、絵本にしました。絵本を 一緒に読んで、大人が子どもに伝える。そんなふうにつながっていけばいいな、と思っ ています。  今年6月から、日本の大学でアフリカに関する講演もスタートさせた。学生と直接話 すからこそ得られた気づきもあったという。  日本がアフリカからどれだけ恩恵を受けているかということは、意外と知られていな いんです。「どんな食べ物がアフリカから輸入されているか知っていますか」と聞くと 、大阪では「タコ」と即答。とても大阪らしいですよね(笑)。実際、日本に入ってき ているタコの60%はモーリタニア産です。だけど、それだけじゃない。カカオ豆も60% 以上がアフリカから、女性に人気のルイボスティーもアフリカの一部エリアでしかとれ ないものです。そう話すと、みんな「え!」って。アフリカからの恩恵を知れば、もっ とアフリカを身近に感じられるようになるのではと思います。  もう一つ印象的だったのは、実際にアフリカで活動したことのある学生に「支援のゴ ールはなんですか?」と聞かれたこと。「支援が終わったら、関係性は切れるのだろう か」という疑問が私のなかにも湧いてきて、それはすごく寂しいなって。「友達のため になにができるか」考えたとき、なにかを達成できたら、その後はきっと「よかったね !」と言って、一緒にご飯を食べると思うんですよね。そんなふうに友情は続いていく 。  まずは「えいや!」って知ろうとしてみてほしい。人は「知る」ことで、無意識に行 動も変わっていく。私はそう思っています。 -- https://www.facebook.com/MISIAsupporter MISIA 情報彙集應援專頁 -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc), 來自: 110.50.164.98 (臺灣) ※ 文章網址: https://www.ptt.cc/bbs/MISIA/M.1565147468.A.F2D.html