看板 MISIA 關於我們 聯絡資訊
http://t.cn/Ai8xPzrS アフリカ、ありのままを見て欲しい MISIA さんに聞く  第7回アフリカ開発会議(TICAD)が28日、横浜市で始まる。TICAD名誉 大使で歌手のMISIAさんに、アフリカと日本について聞いた。  ■難民問題って平和を考えること  ──先月29日~8月5日、アフリカ南部のザンビアを訪れ、難民キャンプを視察し たそうですね。  日本ではなかなか難民問題に直面することってないですよね。コンゴ民主共和国など に囲まれるザンビアは、いろんな国から難民が集まっています。小中学校の授業は共通 語の英語。日本の青年海外協力隊員の先生が「いろんな国の子がいるけど、けんかする ためにいるの?」と聞くと、みんなは「違う!」と答えて、先生が「仲良くするために いるんだよね」と。平和を自然に考え合えている環境がありました。難民問題って平和 を考えることなんだと思いました。  乳児院も訪れました。だいたい2歳から4歳ぐらいの間に里親が決まるそうです。困 難な状況にある子を何とかしてあげたい、みんなで子育てしようと思っている人が多い 。養子の問題は日本ではあまり語られません。知識や意識が向いていないんだと思いま す。知識を得ることで意識が変わり、意識が変わると行動が変わる。だからいろんな人 にいろんなことを知ってほしい。知識を持って色んな人と一緒に考え合いたい。  ──これまでのアフリカでの経験は、MISIAさんの音楽にどういう影響を与えて いますか。  ケニアには40以上の民族がいて、ザンビアには70以上の民族がいる。アフリカの 国々って、一つの国にたくさんの民族の方が暮らしている場所が多いんですよね。言葉 も違う。だから、音楽は一つの共有語なんです。「Music is languag e」(音楽は言語)とみんな言うんですけど、音楽があると、踊り合ったり、歌い合っ たりすることによって、この人は僕たちと仲良くなろうと思っているんだという意思疎 通ができる。私自身も歌っているときには戦おうとは思わないです。音楽には、そうい う、人をつなげる役割があるんですよ。  だから私も音楽でメッセージを伝えるとともに、やはり日本とアフリカや世界の架け 橋を、音楽でつくることができたら、ひとりの音楽家として、何よりだなと思います。 そういう役割があるのかなって思うようになりました。  ■私たちと一緒に生きていく大陸  ──どうしたら日本の人にアフリカに関心を持ってもらえると思いますか。  例えばシアバターもガーナなどの国々がもともと伝統的にシアの木から油を抽出して 作っていました。貧しくて支援しているという印象が強いかもしれませんが、実は輸出 入で支え合っている。一緒に生きていく大陸なんです。そこで紛争や貧困問題が起こっ て輸出できなくなるとか、環境が破壊されて収穫できなくなるだけでも、私たちの生活 に直結してきます。日々の生活からつながりを感じてもらえたらと思います。  ──アフリカの人々が本当に日本に求めていることは何だと思いますか。  ありのままを見てほしいと思っている方は多いと思います。その国を知るというのは 、悲しみだけではなく、素晴らしいところも同時に知ってこそじゃないですか。ぜひ一 度、既成概念をとっぱらってありのままを見ていただきたいです。  ──アフリカでの経験をもとにした絵本を、7月末に出版しましたね。  絵本は大人と子どもが一緒に読んでくれる。子どもにわかりやすく伝えようと思って も、大人が理解していないと伝わらないと思うんです。なので実は絵本を読む大人に伝 えているところもあります。遠いアフリカの国に思いをはせてくれるといいなと思いま す。  ──TICADではどんな議論を期待しますか。  子どもたちの未来を常に考えてほしいですし、人が育っていく形をつくってほしい。 経済や人の安定が平和につながるので、平和のためにも子どものためにも、常にそうい うことを意識して、話し合われるといいなと思います。(聞き手・竹下由佳)  ■アフリカに暮らして ヨハネスブルク支局長・石原孝  アフリカは広く、多様だ。私は、2年前にヨハネスブルク支局に赴任し、これまでア フリカ54カ国のうち25カ国を訪れた。それぞれに違った言葉や文化、食事があった 。  支局がある南アフリカ・ヨハネスブルクは何かと治安が悪い代表例のように言われる 。私の住むアパートは、侵入者を防ぐために電流が流れる電線で囲われている。珍しい ことでもなく、多くの家やアパートに張り巡らされている。窓に鉄格子をはめ込む家も ある。  当然、外出時は油断ができない。今年2月には、私の妻が子どもを乗せて車を運転し ていたところ、信号待ちで銃を持った男が接近。即座に車を猛スピードで走らせ、何と か難を逃れた。  だが、「住めば都」だ。治安を除けば生活は快適で、果物や野菜は安く新鮮な物が多 い。南アフリカ産のワインやルイボスティーも楽しめる。夏場でも湿気が少なく、足を 延ばせば、野生動物を観賞できる国立公園に行ける。魅力がふんだんにあるのだ。  アフリカ大陸を旅して回る楽しみの一つが、「地元メシ」を食べること。忘れられな い料理は数多い。  その一つが、エチオピアや隣国エリトリアの主食の「インジェラ」だ。テフという穀 物の粉を水に溶いて薄く焼き、地元の人は肉や野菜を煮込んだ具をはさんで毎日のよう に食す。大きな皿に入ったものを囲んで友人らと手づかみで食べるので、会話も弾む。  苦手な料理もあった。ナイジェリアで食べた発酵豆の料理。アフリカ版「納豆」は完 食できなかった。ペースト状で日本の納豆とは全く違う見た目。嗅ぐと納豆に似ている 気も。ゆでたバナナと一緒に食べ始めたが、手は止まった。  アフリカに行ってみたいが、どこに行くべきか悩んでいる人もいるはず。  私がいま一番関心を持っているのが、ナミビアにあるナミブ砂漠。太陽の光の加減で 砂の色が刻々と変わり、赤やオレンジがかった光景が広がるという。南アフリカに駐在 する日本人が、こぞって訪れる場所でもある。  ◇TICAD開催を前に朝日新聞デジタルで、石原孝ヨハネスブルク支局長による「 アフリカに暮らして」と題した連載コラムを始めました。おすすめの「アフリカ飯」や 観光地などを紹介します。 -- https://www.facebook.com/MISIAsupporter MISIA 情報彙集應援專頁 -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc), 來自: 1.200.41.73 (臺灣) ※ 文章網址: https://www.ptt.cc/bbs/MISIA/M.1566831393.A.DA9.html