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https://realsound.jp/2020/01/post-477538.html 『紅白』が新しく生まれ変わる日は近い? MISIA、AI美空ひばり、2020……“未来志 向”の演出面から考える  「第70回」と「2020」。昨年2019年の『NHK紅白歌合戦』(以下、『紅白』と表記) には、両者の主導権争いがあった。つまり、過去に軸を置くか、それとも未来に軸を置 くか。そして結論から言うと、圧倒的な後者の勝利に終わった。  新国立競技場に司会の3人が登場、Foorin、そして郷ひろみへと続くオープニングか ら「2020」は前面に押し出されていた。それ以降もジャニーズJr.による「Let’s Go to 2020 Tokyo」を挟み、終盤ではいきものがかりとゆず、さらに嵐「カイト」の新国 立競技場での初披露と、「2020」を意識した流れは一貫していた。  また「2020」に限らず、ほかにも未来志向を感じさせる場面は多かった。  その象徴は、AIによる美空ひばりの“復活”だろう。  『紅白』の歴史を代表する歌手のひとりである美空ひばりを登場させるのであれば、 過去の映像を中心にすることもできたはずだ。だが、そうしなかった。しかも姿と歌声 を再現するだけでなく、わざわざ新曲「あれから」を制作したところに端的に未来志向 が表れていた。  また、個々の場面だけでなく、番組全体のつくりにも従来のスタイルから脱却しよう という未来志向は感じられた。  ただしそれは、いま始まったことではない。特に2010年代以降の『紅白』は、歌合戦 というよりもある種の総合エンタメ番組になりつつある。  今回も、恒例となっている水森かおりのイリュージョンや三山ひろしのけん玉世界記 録挑戦のようなアトラクション的趣向あり、『LIFE!~人生に捧げるコント~』をベー スにしたかなり長めのコントあり、さらにPerfumeのステージのように最新テクノロジ ーを駆使した視覚効果ありと、ジャンルを問わず多彩なエンタメが盛り込まれていた。  そんな総合エンタメ化の流れのなかでも特に目立つのは、2013年のNHK朝の連続テレ ビ小説『あまちゃん』、2014年の映画『アナと雪の女王』、2016年の映画『シン・ゴジ ラ』など、その年に話題になったコンテンツをフィーチャーした構成である。  そして今年はなんといっても、ワールドカップの快進撃で日本中を熱狂させたラグビ ーがそうだった。すでにおなじみとなった日本代表のメンバーたちは、ひとつのコーナ ーだけの登場ではなく、番組中何度もインタビューを受け、チームソング「ビクトリー ロード」を自ら歌い、特別企画として松任谷由実が歌った「ノーサイド」に聞き入った 。Little Glee MonsterやDA PUMPのラグビーにまつわる楽曲や演出もあった。同じスポ ーツということで「2020」と結びつけやすかったこともあるだろう。  こうした『紅白』の総合エンタメ化は、決して音楽をないがしろにしているわけでは ない。むしろその根本には、いまの時代に音楽をいかにテレビで伝えるかという強い問 題意識がうかがえる。  音楽的嗜好の細分化やインターネットの普及とともに、かつての歌謡曲全盛期とは異 なりヒットのしかたも一通りではなくなった。テレビの歌番組を見ていれば最新のヒッ ト曲が自ずとわかる時代ではない。CDの売り上げだけでなく、配信での売り上げ、 YouTubeなど動画共有サイトでの再生回数、ライブの観客動員数などヒットの基準もも はや一様ではない。  実際、インターネットでの音楽活動から注目された米津玄師の存在を一昨年の『紅白 』で初めて知った視聴者も少なくなかったはずだ。しかし、今回は自身のパフォーマン スこそなかったものの、Foorin「パプリカ」、菅田将暉「まちがいさがし」、そして先 述の嵐「カイト」をすべて作詞・作曲・プロデュースし、嵐との対話や本人のコメント がVTRで流れるなど、早くも『紅白』に欠かせないアーティストになった感がある。  つまり、音楽番組としての『紅白』は、すでに知っている曲を改めて聞くのではなく 、そこで初めて聞くような多様な音楽と出会う場になっている。そして、ある歌手やア ーティストがより広く知られるようになるきっかけの場になっている。その点、『紅白 』の総合エンタメ化は、バックグラウンドの異なる多様な音楽を集めてなおかつ世代を 超えた視聴者を惹きつけるための必然的な選択だった。言い換えれば、多様化する音楽 の現状を踏まえたうえで『紅白』のあるべき未来を模索した結果だった。 『紅白』「男女対抗」の枠組みをどう考えていくべきか  ただその方向を突き詰めれば、『紅白』はひとつの大きな問題にぶつかるだろう。そ れは、歌合戦の根幹である「男女対抗」の枠組みをどうするかだ。  民放でも大型音楽特番が増えるなか、男女対抗の枠組みは『紅白』の独自性にもなっ ている。だが性別や性の多様性を尊重しようという大きな時代の変化のなかで、番組が 始まった戦後すぐの頃は斬新だった男女対抗の枠組みも時代とずれてきている面がある だろう。音楽の多様化は、いまの時代を生きる人びとの多様性の反映でもある。  その意味で、今回初めてトリを務めたMISIAのステージは印象的なものだった。一昨 年に続く圧巻のパフォーマンスだっただけでなく、歌合戦の最後を飾るトリの舞台にド ラァグクイーンが登場し、レインボーフラッグが掲げられた光景は、『紅白』が未来に 向けて大きな一歩を踏み出したように感じられた。『紅白』が新しく生まれ変わる日も 、実はそれほど遠い未来ではないのかもしれない。 -- https://www.facebook.com/MISIAsupporter MISIA 情報彙集應援專頁 -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc), 來自: 180.217.195.165 (臺灣) ※ 文章網址: https://www.ptt.cc/bbs/MISIA/M.1578234106.A.45D.html