作者CrystalDays (Endless World...)
看板MISIA
標題[新聞] さらに羽ばたくために、MISIA 集大成の記
時間Tue May 23 22:37:08 2017
http://www.musicvoice.jp/news/20170523064479/
さらに羽ばたくために、MISIA 集大成の記憶と記録
私たちの願いも大成した
歌手のMISIAが5月24日に、全国ツアーのもようを収録したBlu-ray&DVD『THE TOUR
OF MISIA LOVE BEBOP~all roads lead to you~』をリリースする。本作は1999年から始
まった『THE TOUR OF MISIA』シリーズの最終章で、このツアーは昨年1月にリリース
されたアルバム『LOVE BEBOP』を引っ提げて、2016年12月にスタートし2017年2月5日
の横浜アリーナまで全国12会場17公演おこなわれた。ライブは圧巻の歌声とダイナミッ
クな演出が見どころとなっている。本作には、ツアー最終公演である横浜アリーナのス
テ-ジ全26曲を完全収録。MISIAはこのインタビューで「私自身、ここから更に羽ばた
こうとしています」と18年間続いた『THE TOUR OF MISIA 』の終幕について話した。こ
のオフィシャルインタビューでは、ツアー中に起きたハプニングやライブの裏話など盛
りだくさんの内容となった。
人との違いや文化の多様性を尊重し合う
最新アルバム『LOVE BEBOP』を引っ提げて、2016年12月にスタートした『THE TOUR
OF MISIA LOVE BEBOP~all roads lead to you~』が、リリ-スされる。今回のステ-ジ
は、1999年から始まった『THE TOUR OF MISIA』シリーズの最終章となるのだが、まさ
に彼女が貫いてきた意志、培ってきた音楽性が、縦と横の軸を成し巨大なタペストリ-
を織りあげるかのような出来栄えである。
ではさっそく、MISIAに今回のステ-ジを振り返ってもらおう。まずはオ-プニング
である。これまでも、時には観客の度肝を抜く演出がなされてきたのが『THE TOUR OF
MISIA』だが、今回も例外ではなかった。
「確かにそうでしたね。巨大なバル-ンが広がっていって、中から私が出てきたり、
ステ-ジ自体が上から移動して降りてきたり、設けられた飛行機のウィングが開いてい
って、そのウィングの上で私が歌い出す…、とか、まずはオ-プニングの演出が、毎回
、素晴らしいです。これは私のプロデュ-サ-が考えてくださることなんですけど、も
う天才だなと。私自身も毎回楽しみにしていました」。
取材の前に、これまでの『THE TOUR OF MISIA』の映像を振り返ってみたが、まさに
彼女が言うとおり、それはマンネリ知らずの新たな発想の連続だった。1999年に始まっ
て以来、照明がLED化されコンピュ-タ-で制御出来るようになるなど、技術革新も甚
だしい世界ではあるが、単にそれを借りるのではなく、表現したいことを確かに持ち、
使いこなしてきたのが彼女のライブなのだ。そしてもちろん、今回も…。
「全編を通じて私の真後ろには巨大な“BEBOPちゃん”の顔があって、曲によって変化
するんですが、さらにオ-プニングは、いきなりステ-ジの上手と下手に巨大な黄金の
キングコブラが出てくるんです。“え-っ、コブラ!?”って、最初は私自身もビックリ
しましたけど(笑)。ただ、そのコブラにしても、演奏が始まってサウンドと一緒にな
ると、見事に効果的というか、その時、客席に伝わる映像の、全体の印象も考えての演
出となっているんですけどね」。
まさにそれこそが、大事なのだろう。ライブの成否は、視覚と聴覚を、いかに有機的
に結びつけ、シナジ-を生むかにも懸っているのだから…。
「オ-プニングはアルバムタイトル曲の“LOVE BEBOP”なんですが、セットリストを
考えた時、まず最初に決まりました。このアルバムを通じて伝えたかったことは、人と
の違いや文化の多様性を尊重し合おうというもの。この歌は、愛や生き方の多様性を歌
っていて、歌の中で出て来る“Love is Love”という言葉は2015年の6月にアメリカ全
州で同性婚が認められた時に掲げられたメッセ-ジなんです。どういう形であっても“
愛は愛なんだ”という、多様な愛の形を肯定する象徴的な言葉に、すごく感動して、曲
の歌詞の中に入れました」。
ライヴの冒頭は、彼女の楽曲制作ではお馴染みの、SAKOSHINの作・編曲によるキレキ
レのHIP HOPナンバ-が続く。冒頭でテンションの上がる激しいナンバ-をダンサ-と
繰り広げるのは、いつしか彼女のライブの定番のようにもなってきたが、集まった観客
達の心と体が、早くもこの段階で“ほぐれる”ことにもなる。
「いきなり“ピ-ク”が訪れる感覚ですよね。でも今回は、“イリュ-ジョン”にもト
ライしてます。実は私も、ちょこっとやってみたんですよ。私の場合は“イリュ-ジョ
ン”というか、いわゆる王道の、スティックが羽に替わるというマジックなんですけど
(笑)」。彼女が投げたそのスティックを、ひょいと受取るDJ Ta-Shiは、自らの頭が
移動する、本格的な“イリュ-ジョン”を披露する。もっとも彼は、そもそも以前から
、タ-ンテ-ブルの“魔術師”でもあるのだが。
素晴らしいブレ-ンに支えられているんだ
ここで彼女に、ライヴ中の高揚感について訊ねてみた。でも客席で想像するのと実際
は、少し差があるようだ。ア-ティストが感じるのは、より多様な高揚感、という気が
する。
「それこそ私が衣装チェンジのために袖に引っ込んで、DJパフォ-マンスとなる時も
、高揚感は続いてますね。自分もステ-ジの様子を覗きたいから、“早く着替えなきゃ
”って時もあるくらいで(笑)。でも、バンドやダンサ-も含め、私のステ-ジはこん
なに素晴らしいブレ-ンに支えられているんだということを、私が不在の時こそ、“彼
らを見て!”って感じに誇らしく思うんですよね。そして彼らとのバトルも楽しいです
。特に『真夜中のHIDE-AND-SEEK』などは、その醍醐味を感じて頂けるんじゃないでし
ょうか」。
この曲は延々30分でも演奏して欲しかったと彼女は言うと、“それもやれないことは
ない”という逞しい答が…。ちなみに音楽における“バトル”とは、互いの引き出しを
臨機応変に開けつつ表現を発展させていくことで、優劣を競うというより、観客を熱狂
へと誘う共同作業なのだ。彼女が挙げた『真夜中のHIDE-AND-SEEK』では、特に後半の
ギタリストとの絡みなど最高であり、個人的には60年代に活躍したR&Bの黄金コンビ
、アイク&ティナ・ターナーを彷彿させもした。
バトルといえば、ふたりのダンサ-が左右に分れて、創意溢れたスキルをぶつけ合う
ダンス・バトルもあり(“Escape2016”のあたり)、また、考えようによっては彼女の
導きで客席が歌声で返す“コ-ルアンドレスポンス”にしても、バトルといえばそう言
えなくもないのである。
一方、静かな場面はどうなのだろう。でもそこには、ア-ティストの内面に“燃えた
ぎるもの”がありそうだ。バラ-ド・セクションの話をしよう。まずそこで弾き語りさ
れるのは「It's just love」なのが、これは彼女にとって、まさに想い出の一曲でもあ
る。
「人前で初めて弾き語りで歌ったのがこの曲でしたからね。2001年のツア-の時だっ
たんですけど、確かドリカムさんが出てくれたライブだったと思います。今回、それを
ちょっと思いだしたというか、せっかく約4年ぶりの『THE TOUR OF MISIA』ですし、
そうしたこれまでのシ-ンも織り込みたかったので…」
ただ、久しぶりの場面とはいっても、過去の記憶のネガに、寸分違わず同じ光景が重
ね合わせただけではなかった。そう。そこには成長が。
「確かにあの頃は、弾き語りといっても一曲やるのが精一杯でした。でも今では4~
5曲のストックがありますから。そもそも私はその日の会場やお客さんの雰囲気を察し
て、曲目を変えるア-ティストなんです。曲順も変わります。そのためバンドさんがい
つも本番直前まで楽譜とにらめっこしてくれるんですが、“毎回、緊張させるねぇ。ホ
ッとさせてくれないねぇ”と言われたりもする(笑)。でも、そんな相手の立場を、弾
き語りするようになって初めて分かったんですよ。歌だけなら、歌詞さえ覚えていれば
多少の順番の変更は関係ないけど、弾き語りは口と手が連動するし、段取りもあるので
曲順も影響しますからね」。
ツア-が何本続こうが、「今日がその何分の一のひとつ」とは思わず、常にその日が
その日限り、今日しか見に来られない人達へむけての「一分の一である」という意識を
忘れないという彼女…。今回のツア-も、もちろんその意識で貫かれ、ここに映像とし
て記録されたように、横浜アリ-ナ最終日(2017年2月5日)を迎えたのだった。
ところで、“ライブ”が生身のものである以上、そこには本人の想像を越えたハプニ
ングも降って湧いたりもするわけで、しかしそれも含め、その瞬間の、まさに「今のな
かにドラマを刻んでいくのが“ライブ”なのだ」と、彼女は常々感じているという。と
なると、少しその“ハプニング編”に関しても聞いてみたくなるが…。
「ステ-ジの両サイドに、よりお客さんの近くに行けるよう張り出した花道の部分が設
けられていたんですけど、嬉しくて近くまで走って行ったら、マイクが突然“ピ-ッ!
!”となった瞬間があった。「アレ?」って思ってよくよく考えたら、花道から外れて
、客席の中にまで入っちゃってたみたいなんです(笑)。「あれ?」ここ客席だった…
みたいに思いつつ、でもそのまま歌っちゃったんですけどね。曲は『つつみ込むように
…』の時だったのですが、お客さんの反応が面白かったです。ロング・ト-ンで歌いき
る私が、そのファンの方にとっては、まさにすぐ目の前に居たわけですから」。
これからはさらに自由にという想い
いまの彼女の話にも通じるが、興味深く思うのは、ステ-ジから客席が、どのように
“感じられているのか”ということ。なぜ興味があるのかというと、われわれの反応が
フィ-ドバックすることで、演者達にも影響を及ぼすからだ。
「通常、客席に照明はあたっていませんけど、よくみなさんの顔は見えますよ。『あな
たにスマイル:)』とか、最後に歌った『花』の時とかは、お客さんが幸せそうな笑顔
のまま、泣いてくださっている姿が見えます。まさにその瞬間、みなさんと繋がってい
るんだという高揚感に包まれますけど、特に今回は、それが強く感じらたし、それはこ
の“LOVE BEBOP”独特のものだったのかもしれない。もちろん、他にもたくさんの場面
が印象深く残っていて、『Everything』のハウス・バ-ジョンの盛り上がりも凄かった
ですし、そのメドレ-のあたりでステ-ジが上昇して、私が宙に浮くところのお客さん
の反応も凄かったですね」。
そんな“THE TOUR OF MISIA”も、19年間の時を経て、ここでいったん幕を下ろすと
いう。最後にそのあたりの心境を聞いてみた。
「デビュ-してクラブ・ツア-から始めて、ライブハウス、ホ-ル、アリ-ナと、お
陰様で大きなところでも歌えるようになりましたけど、私と私のプロデュ-サ-が志し
たこと、アンダ-グラウンドだったクラブ・カルチャ-を“メジャ-にしていこう!”
という想いは、一切ブレることなく、ここまで続いてきたんです。ただ、当初はそうし
た目標を掲げましたが、あれから時間も経ち、当時はアンダ-グラウンドだったカルチ
ャ-も、広く浸透しましたし、そろそろ私たちの願いも大成したんじゃなかと思ったの
で、ひとつの区切りを迎えたということなんです。なので“ああ、終わっちゃったな”
という寂しい想いではなく、私自身、ここから更に羽ばたこうとしていますし、寧ろこ
うした目標を掲げていたこと自体、今では“そこに縛られもしてたんだな”と思います
し、これからは、さらにさらに自由に、という想いなんですよ」。
まさにその顕われとも言えるのが、7月から開催される『MISIA SUMMER SOUL JAZZ
2017』である。そこには来年20周年を迎える彼女の、新たな表現への足がかりとなるも
のが鳴り響くことだろう。例えばジャズもHIPHOPも飲み込んだニュ-ヨ-クのネオ・ジ
ャズ~ソウル的なシ-ンとも、どこかで呼応するような何かが。
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推 kevin770715: 好美阿 05/24 11:09
推 ps20727: 等台壓版....希望有 05/26 00:03